シンガポールの脱毛が不毛すぎた話 デリカシーとは何ぞや

シンガポール生活

しんちゃお。
台風が近づいていて朝から湿度がうなぎ上りのベトナムからくろまめです。

ホーチミンも少しづつ夜の気温が下がってきて秋の気配だけど、なんせ湿度が高い。
財布にカビが生えないだろうか。。。ファスナーがすでに開けにくい…(泣)

ところで先日、シンガポールのニュースで脱毛サロンの閉店が報じられてたよ。

ニュースを読んでくろまめが思い出したのは
「そうだよ、脱毛受け放題プラン残ってる…

メディカルエステの回数券も3分の2以上(660SGD分)が残ってる。(返金して。。。)
シンガポールには仲良しの友人も住んでるし、近いしで、何度となく行けると思いこんでた。
買ったところにコロナ禍襲来。せつないわ。。。

脱毛サロンにはある事がきっかけで足が遠のいていた。
お金は全部前払いしたのに嫌な思い出があって、忘れたふりを決め込んでた。
隠し壺に入れて蓋して放置プレイしてた。

↓サイゴン川をいくツボ満載の船

ニュースを読んだら、苦々エピソードを思い出しちった。
せっかく蓋してたのに、あーあ。

結局くろまめの
指の毛は残った(山本周五郎先生の名作は 樅ノ木は残った

毛が残っている自分の手と足を

ぢっと見つめる(石川啄木)

しかし見つめても毛はなくならない。

 

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シンガポールの脱毛が不毛すぎた話 デリカシーとは何ぞや

それはある日の昼下がり
くろまめは脱毛サロンに行くためにMRTに乗って珍しくシティに出た。
空いているMRTの中ではいつも通り暇なおばちゃんに(ちょうど暇そうな小娘見っけ!)とばかりに中国語英語ミックスでいいように転がされてた。

ちなみに説明しておくと、くろまめがいくらおばちゃんでも東南アジアのおばちゃんと大阪のおばちゃんには到底太刀打ちできない。
彼女たちから見たらくろまめなんてそこら辺のただの小娘に過ぎない。

 

シティに予約時間より早く到着してしまったので待ち時間は珈琲店で過ごした。
2ドル(160円)の温かいハニーレモンをちびちびやりながら至福のぼんやりタイム。
街中に出ると日本人がいっぱい歩いてる。
やっぱりへき地とは違うなぁ。
日本人の奥様はシンガポールで一番キラキラしてると思うわ。

さて2ヶ月ぶりの脱毛サロン。
日本人のセラピストが退職してなんとなく足が遠のいてた。

日本できっちりしっかり永久脱毛したはずのくろまめが再び脱毛することになったきっかけ
それはバイク事故
擦過傷で皮膚が削られてしまった箇所にまた毛が生えてきた。しかもすっごい剛毛!ww
驚いた!!!歳をとっても新陳代謝してるんだ!!!

その事故の様子はコチラ。

くろまめ 2015年初めての一時帰国中にバイクで事故って救急搬送される
【リプレイス/2015年8月記事】 ブログお休みします記事をアップしたあとに 予想外の怒涛のLINE波 かめは...

予約時間の10分前にサロンに到着。
受付を済ませてから待合コーナーの椅子に座っていた。
10分くらい経ったところで「ミズ、くろまみーーー」と名前を呼ばれて施術室に案内された。

個室に入ってタオルドレスに着替えてスタンバイしたタイミングで初めて見る顔のセラピストが部屋へ入って来た。

「ハロー、あーミズくろまみー、あーゆーれでぃ?」

「はいOKよ。」

てな感じで冷たいジェルを容赦なく塗りたくられ、鳥肌が収まったところで施術が始まった。

今日のセラピストは静かにやってくれるだろうか。。。
セラピストが日本人だと、こちらが話したくない空気をだいたい相手が察してくれる。
察してくれたら施術中は気兼ねなくリラックスすることができる。
でも東南アジアで「察する力」はほとんど期待できない。

マッサージ大国のタイですら足マッサージだと高確率で話好きに当たるしボディマッサージですら静かにしてくれない人がいる。施術中に話しかけられるとぼんやりタイムが台無しなのよ。

シンガポールだとマッサージしてくれる人は大抵がアジア系の外国人だ。
こちらが会話したくないと思っても、ひと通り定番のやり取りが待っている。
そこから強制的に会話させられてる気がする。

『あなた日本人よね、イズンイッ?(isn’t it?)』
まさか最初の質問をがっつりスルーするわけにもいかない律義さよ。
そこからずるずると会話が繋がる。
海外経験が長い友人に言わせれば「それこそが曖昧日本人!遠慮してどうすんのよ?」
「そこはスルーでしょ。こちらがお金を払ってるんだから相手に合わせる必要なんて1ミリもないのよ。」

ド正論ですがな。たしかにそうでございます。

シンガポールに住んでいると最初の定番質問は3つ

『なんでシンガポールに住んでるの?』
『何年住んでるの?』
『シンガポールは好き?(シンガポールはどうよ?)』
これは初対面で必ず聞かれる質問

そしてシンガポール人の場合はその後の会話の展開で
『日本に〇回、行ったことがあるよ』とか
「日本に行ってみたいと思ってたよ」

東南アジア全般、日本好きな人が多い。いろいろなエピソードを話してくる。

昔、日本人と仕事した。
俺は福井に住んでた。
兄弟がいま日本に住んでる。
ボスが日本人だった。
大雪山に登りたい。

どーぞどーぞ遠慮なく登って。

そんなエピソードを披露した後には

『行くとしたら東京と大阪とどっちがオススメ?』
『いつの季節がいいの?』とか
「金沢はどうなの?」
「樹氷にあこがれてる」なんてレアな話をされることもある。

でも裸になって施術されながらする会話はほんとうに不毛。
くろまめはマッサージタイムや脱毛タイムに会話をしたくない。
愛想が悪いと思われてもせっかくならリラックスしたい。
でも無下にもできないし会話は最小限にとどめたい。
会話でほかの個室のお客さんの邪魔をするのも嫌なんだ。

そんな葛藤がくろまめからリラックス感を奪っていく。

この日はとても饒舌なセラピストだった。
あいまいな返事を返してもどんどん質問されて、そのうち自分語りを始めた。
姉妹が何人いてその旦那がどんな性格か。
最も嫌なのはお金の話。

途中から返事をしなくなっても彼女はどうにも止まらない。
30分ほどの施術で最後のほうは(ああ、まだですか?)
脱毛、もう終わってもいいです。

直接ズバリ言ったろうか。しかし遮ることができないほどの弾丸トークだった。

でも、クリニックではないサロンで寝たふりを決め込むと完全に手抜きをすることが多い。
ほとんど撫でて終わりってこともあるので、あいづちだけは欠かさずしておいた。

セラピストはすごい早口だった。
さらに独特のイントネーションがあって途中から話してる内容はほとんど聞き取れなかった。
裸で自分語りを聞かされてリラックスできる人はいない。

女性は自分はタイ出身と言った。

そして
片腕の施術が終わって、もう一方の片腕の方に移る時にその女性が聞いた。

『あなた足の脱毛はどこでやったの?』

『日本の病院よ』と答えた。

『ふーん、やっぱり!病院はレーザーだから痛いけど綺麗になってるわ。』

次の瞬間

ガリガリっ!

えっ?
何が起きたのかわからなかった。
セラピストが爪でむこうずねをひっかいたのだった。

『ほら粉が出てる、カサカサしてるからクリーム塗ったほうがいいわよ?あなたの肌はスーパードライよ。』と言った。

はぁ?

ふむ、確かにくろまめの肌はスーパードライだろうね。
もしそうだとしてもセラピストが客の肌を爪でこするとかあり?
半身を起こして自分のむこうずねを見てからおもむろにセラピストの顔を見た。
彼女は「あら?ちょっとヤバイかな?」って顔をした。

むんっ

そのあとは静かになるのかと思ったら

『ところで、あなた〇〇はやったの?』と聞いてきた。

 

『sorry?』と聞き返した。

すると女性が笑いながら、「ほらぁ、ここよ!」
「ここのことよ!」
よりにもよってくろまめのデリケートな部分をポンポンと叩いてきた。

ポンポンしながら

『ここは脱毛したの?』と聞いたのだった。

ふあっ!?

驚愕ぅーーー!!!!!!!

赤面、赤面、せきめーん!

くろまめは確かに相当なおばさんだけども!

なんなの?この人???
無いわー、無い!あり得ない!

もし、ここが日本ならば『ちょーーーーー!』って言うところだし
なんなら「はぁ?おまえナメとんのかっ」ってアウトレイジになるところだし!

たとえシンガポールだって英語ができたとしても

日本語で「おいっ!」だよ。

何してくれてんの?くーっ!
少しはデリカシー持ちなさいよぉぉぉぉぉ!

くろまめは激オコだった。

奥さんどう思う?ここで奥さんたちに強制的にアンケートを取りたいっ。
奥さん、沸騰する?しない?

胸の部分が熱く燃え上がってメラメラした。
そうは言ってもあくまでも個室内でのこと。
大げさに騒いでも誰も得をしない。
顔は引きつってたけど、ひとまず深呼吸した。

怪我で豚のような剛毛が生えて来たひざ小僧
脱毛を終えて施術は終了した。
セラピストは「あーマム、じゃあね~バァヴァーイ♪」と言ってマシンの電源を切って部屋を出て行った。

くろまめはオコをおさめようと着替えながら激しく何度も深呼吸した。
ひっひっひっふぅー!ヒッヒッフゥー!ヒッヒッフゥー!
メラメラの腹立ちを抑えて着替えを終えた。
そして身なりを整えてゆっくりと部屋を出た。

あー心臓がバクバクする。
くろまめ、まだ動揺してる。

しかし次の予約は取らねばなるまいな。

廊下を歩いて予約を取るために受付カウンターへ向かう。
その廊下の途中で件のタイ女性が大きめの声でくろまめを呼んだ。

ミズくろまみ〜♪
廊下のちょうど真ん中くらいにあるカウンセリングコーナーから、カルテをひらひらさせて満面の笑みで手招きしてきた。

さっき、バヴァーイって言ったけども…

肩に手を置かれて座るように促され、仕方なく座る。
セラピストはカルテを見せながら

『今回で全部フィニッシュだから』と言った。

は???

そしてそこからは彼女の独壇場
『小さい部分の脱毛を続けた方がいいわ、まだ毛が残ってる。スモールパーツ1箇所6回だと本来〇〇〇ドルだけど、2箇所だと〇〇〇ドルで…』

電卓を叩きながら『ほら、本当は〇〇〇〇ドルだけど、継続だから〇〇%割引して、〇〇ドル、さらにこれは特別なんだけどアンリミテッドにしてあげるよ。』

アンリミテッド分かるよね?』と言った。

くろまめ『……』『おふこーす』

女性は『毛がゼロになるまで無制限って事よ。割引は今だけよ!』と言った。

『〇〇ドルだけだよ、ジャスト〇〇ドル!』

そうかなるほど。
確か以前に在籍していた日本人女性が言っていた。
『チーフである自分以上にインセンティブで稼ぐ凄腕セラピストが居る』と。

このサロンは基本給が安く、営業して契約を取ると翌月給与にインセンティブが足されて、お給料が増えるシステムだと言っていた。
シンガポールではインセンティブ付きで働いている人は多い。
そうか、凄腕と言うのはこっちの腕なのか、なるほど。

くろまめは冷静になってひと言「要らない」とだけ言った。
でも彼女は引き下がらなかった。

なかなかしつこい。熱心だ。
くろまめは堪忍袋の緒を切ることにした。

『ストーップ!!!わたしのカルテ見せて。』

女性
『あーコレよ』

まめ
『これ全部(3契約)全部が本当に今日でフィニッシュって言った?』

女性
『……』
『sorry…?』

まめ
『ハンドorフット&フィンガー(small parts)契約にUnlimitedってここに書いてるよ。』

女性『……』

『ああ、そうだったわね〜あはっ』

『じゃあ、これ金額のメモ渡しとくね』

まめ
『メモ?いらないよ。契約がもう無いって言ったの、あなたの嘘よね?😠
あなた嘘ついてるのね?ダブルで契約を取りたいの?』

女性
『ノーノー!じゃすとミステイクよ。』
『オーケイ!オーケイ!まむ!ノープロブレム』

 

むーん

ノープロブレムじゃねぇよ!
あんたすっごいプロブレムなの!!!

くろまめは三重の怒りに包まれて火を吹きそうだった。

いいかい、よく聞きな。
もし怪我をしなければ豚のような剛毛は生えなかった。(彼女には全く関係ない。笑)
ついでだったから自腹での脱毛を契約した。
でも毎回脱毛後にも毛は残ってる。

一度は電話で『今日、脱毛して帰って来たけど毛が生えたままです』と言ったら
『なんの問題もない』と言われた。
脱毛しているのに毛が減らないの、なぜ?

セラピストはデリカシーすらない。
客の肌を爪でガリガリする。
(保険屋のハゲちゃびんはいろいろケチってくる)
怒りの感情はあらゆる方向にも飛び火した。

くろまめは難しい英語が話せない。
なんだか分からんけど、そんな自分にもモーレツに腹が立った。

電車の中でもぼやーっとしてた。

そうしてくろまめが自宅に帰った時、オットが先に帰宅していた。

偶然のタイミングでオットが玄関ドアを開けてくれたが、
くろまめの顔を見て「おかえり~!」って言ったあとに、なぜか二歩ほど後ずさりした。

くろまめの頭から炎が🔥出てたのかも知れない。
オットにはなんの落ち度もないのだよ。

全然毛が減らないので通うことが無駄足に思えてた。

脱毛どころか、とっても不毛。。。

あゝ不毛。
ラ・ミゼラブール。

いやだ(泣)異国の脱毛。

 

ブログが長文すぎるというクレームが時々あります。
しかしそんな訳で(どんな訳でも)本日の長文はお許しを願おうか。

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※記事はあくまでも個人的感想です。
くろまめには専門知識がありません。
すべての情報に関しての正確性は曖昧ですので、ご注意ください。

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