【ああ天然…】オット 我が家にオージーのジョージを招く

私の周りのユニークな人々

しんちゃお。
ロックダウン延長が確定、ステイホームがまだまだ長引きそうなベトナムからくろまめです。
とにもかくにもGrabだけは止まってほしくない!
究極、食材デリバリーまで止まってしまったら食糧難民になってしまう。

不要不急の外出はするなという「社会隔離15号」の厳しいお達しにも関わらず、我が家の下には激しく自転車に乗ったり、キックボードを漕いだりするキッズにバッタンバッタンとボードをターンさせたりする若者が押しかけたりとで、かなり密。
大人も相変わらず写メ撮ったりダンスしてみたり、しょっちゅうセキュリティに拡声器で怒られては引っ込み、また出没してくるの繰り返しでいたちごっこ。

イタチと言えば…大阪の難解地名と言われてる「立売堀」は転勤したばかりの頃は読めなくてね。しれっと「たてうりぼりって、すごい変わった地名だね」て言ってスタッフにドン引きされてたことがあったな。難解地名って北海道と沖縄ばかりと思ってた。あの頃もほんとに無知だった。靭公園も読めなかったし…。(恥)

さて、くろまめ夢を見ました。夢は見るほうじゃないかと思う。朝方にしょっちゅううんうんうなされて、夢の中でシンガポールで会ってた人たちに挨拶してるの。
目が覚めてから
「はっ、そういえばオットが家に連れてきたあの人たちは今頃どうしてるんだろう」って思った。


オットの職業柄、同僚は外国人が多くて、たまには家に遊びに来たりしてて、面白い人が結構いた。英語ができないくろまめは大歓迎ってほどでもないけど、友だちの少ないオットの交友関係が広がるのは良いことだと思ってた。でもそのおおかたは単に和食が食べたいってことだったりした。

ある日オットが「まめちゃん、こんどオージーのジョージを家に呼んであげたいと思ってるんだけどいいかな。奥さんがいまニューヨークに長期出張してるらしいんだよ。寂しいでしょ、きっと。」
(いや、お互いに束の間の独身ライフを楽しんでるのかもしれないじゃん)とは言わず「へぇ、いいんじゃない。誘ってみれば?」
家に呼ぶからにはそこそこ仲良くなってるんだろうと思ってた。

ジョージは奥さんと時々日本に旅行してるらしいし、和食も大好きだとか。
そうか…やっぱり和食か。
日本でならともかくも、シンガポールで和食に限定されるのもちょっと…。
買おうと思えば日本の食材だって揃えられないこともないけど、誰かを招いて食べさせるほどのものを作らなければと思うのは少々ハードルが高い。

「お酒は飲めるの?」なにか適当にお酒のお供になるようなものをつくって、〆に味噌汁と親子丼とちょっとしたデザートを作るつもりでいた。

家が近いというジョージは当日ワインを片手に我が家にやってきた。
オージーと聞いていたので陽気なおじさんが「HEY~バディ!」とやってくることを予想していたが、玄関で迎え入れてみれば高い背をまるめて「Hello…」と小さな声で丁寧に挨拶をするおじさんだった。
飲みながらも終始穏やかな声で話し、奥さんと日本に旅行した写真を見せてくれたり、伊勢参りに行って食べた伊勢うどんのツユの黒さにびっくりした話を静かだけど楽しそうに話していた。

(それにしても、ジョージ声ちっちゃ!)

ひととおり食べて飲んだあとにキッチンへ行って親子丼を作っていたら、タイミングよくオットがリビングで「ジョージは和食で一番何が好きなの?」と聞き、ジョージは間髪入れずに「あいらぶ親子丼…ふふふ」と答えていた。

いまそれ作ってるがな。。。
ほかほか炊き立てのツヤツヤな夢ぴりかに具を盛りつけて出したら「ふむ~」と言って美味しそうに食べて、小さい声でおかわりをした。(本物の親子丼好きか?)
ジョージはお酒を飲んでも声が小さくて淡々と話し、陽気さの欠片もなかった。(ふーむ、インテリか。こういうオージーもいるんだな…)

オットはジョージに奥さんのことも聞いた。
奥さんは他社のチーフパイロットだという。今なうニューヨークで1か月にわたってプロモーションのためにトレーニングを受けてるらしい。
「彼女はさらに出世する予定で給料もボクよりたくさんもらってる」

オット「2人はどこで知り合ったの?」
ジョージ「大学で知り合ったけど、その前から知ってはいたんだよ。だってほら、ボクらの国は小さいからさ…」

オット「あははは、君の国が小さい?あんな大きい国はないだろう!?そんな簡単に知り合うことなんてできないよねぇ!」

オットはこっちを見た。
こっちは首を振る。ふるふるふる~!
オット!間違えとる!
やらかしましたね、オットよ。
少しワインに酔った顔のオットが真面目な顔で見つめてくる。
くろまめはそんなオットの鈍感さにドン引きして思わず「おいっ!」って言った。

オットはポカーン。

くろまめ「ジョージ、あなたはもしかしたらオーストラリア人じゃなくてオーストリア人ですな?」「ええ、そうですよ?そのとおりです。それがなにか?」

やっぱり!?

オットを見たらグラスを持ったまま口を開けて、そのあとは顔をタコほども真っ赤にした。
やらかしましたね、また。
ジョージはオットとくろまめを交互に見つめる。
「そーりー、ジョージ。残念ですが、マイハズバンドはあなたのことを私にオージーって言ってました!」
ジョージ「は??えっ??」

オット「ま、まめちゃん、ちょちょちょ…」

「だからわたしは今日あなたに会って、オージーに関する私のCommon senseを訂正しようと思ってたところです。あなたは初対面からオージーではありませんでした。」

ジョージ「Oh…」
くろまめ「わたしのオットは時々このような間違いを起こします。」
ジョージ「ふふふふふ~オットはちょっとアレですねぇ。」
くろまめ「でしょー?わたしもほんとに困ってるんですよ!こういうことが時々起こるのでわたしはあたまが混乱するんですよ」
ジョージ「そうでしょうねぇ、でもマメサン、大丈夫です。彼は仕事はちゃんとしてます。僕が保証します。」

そりゃそうだよ、仕事ちゃんとしてなかったら困るわ!!!

くろまめ「日本ではこのような人のことをTENNENと言います。」
ジョージ「ほお、テンネンですか?テンネンとはどんな意味です?」
くろまめ「ネイチャー、ナチュラルですよ」
ジョージ「なるほど~!ふむ~」なにがどうなるほどかは分からなったが、ジョージはやけに納得がいった顔をしていた。
一方でオットは自分の失態に気づいて無言のままだった。

私生活で果てしなく天然なオット。。。
時々リビングのつるつる滑る石の床のうえで音楽なしに妙なダンスを踊って、滑って転んでる。

ジョージが我が家にいた3時間ほどの間、ずっと自分の中に抱き続けていた(こいつはほんとにオージーなのか?)という疑念が最後の20分ほどであっけなく解明したのだった。

オーストラリアとオーストリアを間違えるなんて小学生かよ。
そしてオージーじゃないジョージは「ぼくは今日歩いてきました…」と小さな日本語で「オヤスミナサイ」と言って帰って行った。
オーストリア人おとなしい。。。


その翌年の休暇旅行先はオーストリアを選んだ。ウイーンやザルツブルグを巡り、モーツアルトの生家を訪れ、本場のザッハトルテを食べた。そしていろんな場所でオーストリア人をじっくり観察した。結果、やはりくろまめの知っているオージーとオーストリア人は似ても似つかない。

天然は言い間違いも多いが、それ以上に聞き間違いも多い。勝手に脳内変換するのは天然の特徴だとだんだんと分かってきた。

 

☟こちらはベトナムの面白い店員さんたち

 

あなたがベトナムに来る前に言っておきたいことがある ベトナム人あるある店員編
ベトナムの店員さんは面白い。店内にお客さんより大勢いる店員さんもよく見る光景。床にぺったり座り込んで品出ししたり陳列棚の陰でゲームをしたり、BGMに合わせて突然歌いだしたり。そんなベトナム人面白ろ店員さんの生態。

 

しーゆーであ♪
くろまめ

 

ベトナム来てから寿司食べてない(泣)
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まあプリンでもいいけどね。
ポッチリね♪

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