ホーチミンシティの社会隔離という名のロックダウンが長すぎて脳みそもロックダウンしているくろまめです。こんにちは。
昨日は夕方にベトナム人女子から電話がありましてね。
「まめこちゃんは元気なのぉ、何しているの~?まめこちゃん、ロックダウン辛いね。アタシも辛いの。アパートは封鎖されてるの?ねぇラーメン食べたいよね。日本のラーメンつくれる?」と、答えるスキさえ与えない流暢かつ意味不明な内容だったので「今ね、オンライン英語の宿題やってるのよ。別の日にしよう。」
するとすんなり「ふーん!ハーイ!頑張ってねって。」
〝ねって。〟?誰からかの伝言ですか?
毎度のことながら、謎語尾をつけたまま平和的に終わった。ww
ホーチミンシティで市内あての郵便を1通出した。
日本に荷物を送りたい。でも郵便のシステムが分からない。近くに郵便局もなければ言葉も通じない。
コロナで会う機会を逃した市内の友人にとりあえず郵便でコレ送ってみようかな。経験しているうちになにか分かることがあるかも知れない。
くろまめベトナムに来てから初めて、市内あての郵便物を出してみた。ところがまったく相手に届かない。そのうえ自分に戻ってもこない。はて?不動産のチラシしか入らないエントランス横の集合ポストに足繁く通って確認するものの戻ってはいない。差し出してからは早2週間以上が経過。いや~これはなんぼなんでも遅すぎるやろと。何かの理由で届かなかったにせよ、戻っても来ないとは。どうなってるの?
改めて控えを引っ張り出してきて、ちっさい字をじっくり見ていったら、なんと自分の部屋番号がタイプミスされてた。住所も建物番号も、階数までは合致しているのに二桁の部屋番号の21が31に…どうして21を31と打った???あの男子???
控えをもらった時に自分がよく確認しなかったことが原因には違いない。よく見れば市内郵便なのに普通郵便ではなく、なぜかEMSになってる。確かに差し出したときに受付男性が何か聞いてきたが英語がまったく聞き取れずにいたら、横の従業員と顔を見合わせて鼻で笑われたんだった。(何と失礼な。)まあ、そうは言ってもベトナムに住んでるのにベトナム語ができないこちらが悪いことには違いない。
しかし反省したところで時すでに遅し。しかたがなくググってVietnam PostのHPを見つけ、言語を英語に変更し、追跡番号を入力してみた。エラー…。間違いなく控えに載っている番号を入力しても、大きく表示されるのは we can’t find it…と砂時計のアイコン⌛ なんでやっ!追跡番号ってこいういう時の為にあるんじゃないんかーい!画面に突っ込みを入れたところで状況は一向に変わらず、翌日もやったけどまったく同じ…どうなっとる?
しぶしぶと問い合わせメールも出してみたが、数日待っても返信なし。なんだこれ…追跡番号があるのに追跡できない郵便とは…意味不明。。。
ホーチミン市内では5月の初めから感染者が増えはじめて、このままだと去年と同じように社会隔離という名のロックダウンになるだろうと予想できていた。結局すぐにその通りになったうえに1週間ほどまえからは更に厳しくなり、バスもタクシーも止まった。去年のその時の不便さをしっかり覚えているから、その前にこの問題を解決しなければなるまい。そのうえ手持ちの現金も少なく心許なくなっていた。カード吸い込まれリスクのある近所のATMでは引き出したくないので、カード吸い込まれリスクの少ない銀行本店のATMへ出向いたついでに中心部にあるVietnam Postへ行ってみた。EMSなんだからたぶんココ!だってHPだってVietnam Postだったもん。
入口近くにいたお姉さんにおずおずと控えを見せ尋ねると「ナンバふぉっ(4番窓口に行きな。)」と言われる。
窓口を見たら全部2~3人ずつ並んでいて15分ほど待った。控えをひったくるように取ったお姉さんAは端末をたたいたあとに別のお姉さんを呼んだ。呼ばれたお姉さんBがまた端末をたたいてカウンターに戻り、控えの紙になにやら住所らしきベトナム語を書いてくれた。そして「ヒァッ(ここに行って)」と言った。書かれた文字はベトナム語だったけど、うっすらと見覚えのある住所だったので、差し出した場所なのだろうか?「これは中央郵便局ですか?」と聞いたら「ヤッ(そうだ。)」と言った。
☟じわりじわりとカードを吸い込んでしまうベトナムのATM
外に出ると雨がぽつぽつと降り出してきていて、雷雨になる前に早く家に帰りたかった。(これ以上ホーチミン市内の感染者が増えたら、もう出てくることもができない…)うっすらと濡れながら中央郵便局へ歩いた。入口で検温されて手を消毒した。(この日3回目)またも行列に長い時間並んでやっと自分の順番がきたら「ファイッ(5番窓口に行って。)」並びなおして再び5番窓口の行列に並ぶ。
ベトナム人は空港やスーパーのレジでも横入りする人が多いが、それはひとえに待ち時間の問題なんじゃないかなと思う。空港の手荷物検査も死ぬほどぐるぐる回ってるうちにだいぶ後ろに並んでいたはずの大家族が前に来てたりすることがある。チェックインも入国審査も暑さむんむんのぎうぎうで死ぬほど並ぶ。去年のテト前に日本から戻ってきたときは自分の搭乗便の荷物が出てくるまで2時間待った。ベトナム人はみんなベルトコンベアの前に体育座りをしていた。
日本は何処に行ってもなぜあんなに仕事が早いんだろうか。どこでだって死ぬほど待たされることはない。海外に住むとスピード感が全く違ってずっこける。本当に日本人はみんな効率的に考えながら手早く進める。ひとの行動や表情や手の仕草などを見ると東南アジアに慣れたつもりでいても、自分は異国に住んでいるんだな、と思う。ベトナムではこのコロナ禍でも手を洗わずにトイレからするっと出ていくお姉さんも少なくない。
いろいろなことが日本のほうが普通ではないのかも知れないと思えてくる不思議。そんなことを考えなら辛抱強く自分の順番を待っていた。
やっと順番がきたのでベトナム語で挨拶をした。窓口嬢はもちろん完全スルー。控えを差し出すと無言で引っ張り、端末で検索した。そのあとおもむらに立ち上がりゴミ箱の前まで行った。ゴミ箱の中から紙を拾い上げ、それをビリッビリっと破って、立ったままその切れ端に何か書きこみ、渡した控えにホチキスでパチッと止め、ポンとカウンターに上に投げて、ひと言「トマゥッ」と言った。
「ん???(なんつった???トマト???)」
「ぱーどぅん?」
「……。」無言である。
………。
「あーソーリー、あいハフとぅごーとぅヒア、あふたーとまろう?」嬢はこちらの顔を一瞥することもなく「yeah…」(生返事?)
愛想もくそも1ミリもないことにはもはや驚きはしないが、自分で郵便局まで探しに来て、さらに翌日に別の場所まで取りに行かなければならない郵便物とは、もはや郵便とは言えないのではないだろうか。。。確かにシンガポールの場合も遠い倉庫街に取りに行かなければならなかったり…朝4時に配達して不在だったと言われたり。やっぱり日本の郵便局凄すぎ…。
雨の中すごすごと中央郵便局を後にした。街中からは人は消え、レストランもカフェも路上屋台すら営業していなかった。ヘム(路地)の中で数人のこどもたちが雨の中、屋根の下で遊んでいる。小さなコンビニに入って水を1本買う。外に出て、こっそりと隠れながらマスクを外して水を一気飲みしてからGrab Bikeで帰宅した。
渡された住所はベトナム語の手書きだったのでGoogleMapで場所を検索するための入力すら大変だった。ローマ字にちょこっと〝チョン〟がついたような字もあれば、ノンラー(ベトナムの円錐形の葉傘)のような漢字の部首で言えば〝ひとやね〟がアルファベットの上にのっかっているものやら。
発音のための記号なのだろうけど、ほんとに読めないのだ。何度か検索してるうちに、ここかな?と、家からバイクで15分ほどの距離にある場所を見つけた。手書きの住所と同じ場所のような気がするが、そこは果たしてが郵便局なのか、それとも別の機関なのかは分からない。たぶん行かなければ分からないのだろう。未だにVietnam Postと郵便局の違いも分かってはいない。
日本からのEMSはVietnam Postの黄色いトラックがアパートの前まで持ってきてくれる。電話がかかってきて外まで取りに行く。小さいものはバイクで配達される。トラックで配達される荷物には配達料として現金で30,000VND支払う。
しかし逆に郵便の差出は瀟洒な歴史的建物である中央郵便局まで行って出す。自宅近くに小さい郵便局がいくつもある便利な日本とは違い、都会のホーチミンでさえ、GoogleMapにも近所の郵便局は出てこない。
郵便物を取り戻すにはとにかく行ってみるしかない。こんなご時世に知らない場所へ行くなんて気が重い…。たった1通市内に郵便を出しただけでこんなことになるなんて。それもこれも自分が控えを確認しなかったことと英語の聞き取りができなかったせいなんだよ。
シンガポール人の英語は慣れてしまえば聞き取れる。しかしベトナム人の英語は語尾を切るので、どんなに聞いてもまったく聞き取れない。ベトナム人の英語にはおそらくこれからも慣れることはないだろう。
語尾を想像しながら会話するというのは意外に難しい。
へんがっぷらい。(また会いましょう)
くろまめ
少し不愛想なくらいでいいの。
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