中国語vs英語で仮死状態【国際線機内は鬼門】語学弱者の海外暮らし

コミュニケーション(英語・中国語)

しんちゃお。
ここ数日間、涼しい風が吹くベトナムからは中国語vs英語で爆死しちゃうくろまめです。

台風がベトナムに来たようで昨日は熱帯低気圧の影響を受けて夕方からは雨。

外の雨は止んでもマンションの廊下はなぜかずっと雨。なにコレ?

 

 

 

 

さて、海外に住んでいながらにして、語学がからっきしダメダメなことを日頃から奥さまたちに恥ずかしげもなく、カミングアウトをしておるわけです。
そうなると当然ながら脇汗びっしょりになる出来事も起こります。
思い出す数々のハプニング。なんなら思い出せなくして欲しい。
そのうちのひとつは先日ブログにも書いたアレ。

 

日本へ帰る航空機内の会話に疲れ果てたあげく、到着した空港から自宅までのリムジンバスで意識が無くなるほど眠りこけ、終点ではお客さんに起こされ、自宅に着いてからはシャワーも浴びずに翌朝までこんこんと眠り続けたことも記憶に新しい。

普段どんだけ脳みそを使わずに生きながらえているのだ自分、オイっ。

空気を読めないタイワニーズ娘っ子2人にサビついた脳みそを使い果たして白目をむいた
行きの話はコチラです。☟

 

【国際線機内は鬼門】語学弱者の海外暮らし
海外在住者は英語が堪能だと思いこんでる人が実に多い。住んでいるだけでは英語は上達しません。相も変わらず必要最低限の英語で暮らしています。しかし一時帰国は意外な落とし穴。台湾乗継で親日のお嬢さん2人に質問攻めに遭って空港に到着した後、身体にはあきらかな変化が現れたのです。

 

 

それでもかたくなに話せるようにならない語学弱者として、これからも毅然と生きていく所存です!

 

一時帰国はまさに至福。

海外在住者にとって日本への一時帰国というのはまさに至福。
普段は買えないもの、食べられないものをむさぼるチャンス。
用もないのにスーパーやらコンビニやらにちょいちょい出没し、日本の美味しいものを好きなだけ堪能。友人とはランチで毎回満腹、夜は家族とまったり夕食。
食に始まり食に終わる。

でも、そんな日にもいつか終わりは来る。。。

そろそろ帰らなければなるまい。

一時帰国から戻るとき、気持ちは後ろ髪どころか髪の毛まるごと引かれ隊。

「帰りたくないなぁ…」

 

空港に到着しても気になるのは帰りの機内のこと。

リムジンバスに乗り込み、早めに空港に到着してチェックイン。
搭乗までの待ち時間は(あ~帰りたくない、だるぃ~)身体いっぱいにあふれ出る脱力感。
ラウンジで飲み物をすすりつつ、伸びきったゴムのようにぐずぐずで過ごすのです。

それにしても苦々しく思い出される行きの機内。
あの究極とんちんかんなやり取り…。

 

はっ!
まさかっ!?
帰りの便は大丈夫だよね???

 

くっそ、なんでipad忘れたかな。
せめてあれさえあれば、映画に集中しているフリだってできるのに。

まさか、まさか帰りも空気が読めない娘っ子に異言語で質問攻めにあうとかないよね?
それはない。。。(え?)

やばいドキドキしてきた。

 

なにかに集中しているフリをするために本くらいは必要かもしれぬ。

取り合えず動悸を抑えるために本屋行ってみよっと。
ラウンジを早々に切り上げて空港ターミナルの本屋丸善にGOしてみた。

くろまめが山ほど持ってるけど、全然読まない中国語の本や英語の本は難しすぎるのかも知れんぞ?
(そういう問題でもなかろうもん)

ぶつぶつ言いながら物色して語学書コーナーでこんなのみつけた。

 

 

ほお、すぐに使える???

タイトルめっちゃキャッチーな
現実にすぐに使えるかどうかは知らんけど。

あえての中国語、短いフレーズ。

 

急ぎの帰国だったのでiPad忘れるわ、Kindle忘れるわ、単語帳は持ってないわの三重苦。
機内で翻訳アプリは使えないし、しどろもどろ以上のしどろもどろももどろどろになった行きの苦行を思えば、ひとまずでも買っておいた方がええか?お守りがわりにしとこうか?ん?
うーむ、唸りつつ自問自答。

機内で使うというよりも、これ買って日頃から勉強しといた方がいいにきまっとる。
(買っても読んでない本いっぱいあるわ)

クラスメイトのおばちゃんたち(中華系)とは中国語で世間話してる。

普段、機内では①映画を観るか②あほみたいに寝るか

その二択しかない。
でも、本を買ったところで実際読む?

集中力のないくろまめ。
次の月に行くつもりだった旅行先のガイドブックも年のために買った。
こすると消えるフリクションタイプのマジックも買った。

これで読まなくても大丈夫!

 

両脇は日本人だからひと安心。

搭乗開始。
満席の機内3列の一番いやなところ、真ん中に挟まれた。
ここしか席無かった。

ああートイレ行きにくいなぁ。
トイレ近いし、乗り継ぎの台湾まで3時間我慢できるかなぁ。

右となり、窓際の男性は壁に寄りかかって離陸前からすでに熟睡。

通路側ピンクのバーバリーコートを着た女性も離陸時は目を閉じて寝ていた。

両脇が日本人っていうだけでひと安心だよ。

 

 

退屈しのぎに買った本でも読んでみようかね。

無事離陸して水平飛行になり、ぽーん♪という音とともにシートベルトサインが消えた。
右にも左にも動けない真ん中席で手持ち無沙汰だった。
LCC乗りでipad忘れるって致命傷だな。

仕方なく足下のカバンからガイドブックと中国語の本を出した。

それでも両脇の乗客に「すぐに使えるフレーズ…」を見られるのは恥ずかしい。

本の角度は45度くらいにしておいた。

45度って

すっごい、見づれー。

 

本の中の文章の拼音(ピンイン)をたどる。
分からない単語は声に出さずに四声を指先でなぞる。

そうか、この単語は発音を間違って使ってたかも知れない…

〇▼■…

ん?なんかどこからか音がする…

その時ふと謎のぶるっと感があった。
なんとなく視線を感じたような気がする。

右側の方からだったけど、気のせいだろう。
だって窓際の人は寝ていたし、本は45度程度しか開いていない。

 

 

右側男性が日本人じゃない!?


すぐに使える短いフレーズ
本に興味がある人などいるわけがない。

しかし、やはりなんとなく視線を感じる…。

でも顔を真横に向けるほどの勇気はなかったし、そのまま読んでいた。

んん?

今度は横からかずかに声が聞こえて来た。

隣の人がいびきかいてるのか?

 

え⁉️

なんと、それはくろまめが読んでいるすぐに使える短いフレーズ本を一緒になぞって発音している小さな声だった。

 

(◎_◎;)ぬおっ‼️

 

木戸いてしまったけどそちらをガン見する勇気はない。

(に、日本人じゃないの???)

ページが進むたびにその小さな声が少しずつ少しづつ大きくなっていった。

 

も、もしかして…

その空気感に耐えられない。
堪えようとすると喉の奥がくくくくと鳴ってしまう。(なにこの自然現象)
かすかに横の方を顔を向けたら

 

おおっ!!

びっくりした!
右側の男性が本を覗き込んでいる前傾姿勢?

 

‼️‼️‼️

 

 

右側男性(台湾人)に発音指導を受ける。

えッ!

向こうも

ハッ!とした。

気づかずにはいられるわけがない!笑


仕方なくしぶしぶ
横を見て、軽く頭を下げた。

すると30代前半に見える男性は中国語で
『中国語勉強してるの?』と聞いてきた。

 

 

誰か~!
彼、日本人じゃな~い!

(*´Д`)ハァハァ…タスケテ

 

しかし返事をしないわけにもいくまい。
すごい動揺したけど『うん、まあ…』と曖昧に答えた。

(どうぞお願い。これ以上、中国語で質問スルナヨされませんように…)


するわ。そりゃするわ。

そうして、唐突にも機内中国語レッスンが始まった。

くろまめは思った。

職場でも上司から「不愛想」と言われ続け数十年。
「友達すくなっ!」って言われ続けて早や数十年。

そんな自分には不愛想でも複雑な人間関係を嫌っていても、別の何かとんでもないもの を呼び込む不思議なパワーがあるのだろうか。

 

そのとき読んでいたすぐに使える短いフレーズ本は簡体字(省略漢字)で書いてある。
台湾人、香港人は普段、日本の漢字に近い繁体字を使っているだろう。
しかし右隣の窓際30代前半彼はその時、完全に
気分はティーチャー醸し出してきた

 

くろまめは途中で面倒になって会話を何度も終わらせようとした。

『はんゆいふぁーいん へんなんあ!(中国語は発音がとても難しいよね)』

頼む!これで終わってくれ。神様にも祈った。頼む…

ところが!
彼はこの一言でさらにパワーアップした。

くろまめが閉じた本を取り上げて、「これはね、こうやって発音するんだよ」
難しいところはオレが教えてやるぜの男気がビシバシ伝わってくる。

男気いら~ん…(泣)

もおいいの!もお腹いっぱいだよ。

なんでこんな災難みたいことあるかな。
もお限界だ、そろそろ『ありがとう』と言って会話を打ち切ろう!と思った。
まさにその時

新たに参戦して来た人がいたよ。

‼️

 

 

新たな参戦者、満を持して登場する。

そうよ、当たり前体操よ。
通路側の女性が突如として静かに参戦したよね。

なんで???
今までじっと黙っていたのに???
しかも二人とも日本人じゃねぇわ!
日本人だとばっかり思ってたわ!(まぎらわしい)

 

本を回収したわよいが閉じるに閉じれない。

そこからは2人に中国語で質問攻めにあった。

これって行きと全く同じ展開ぢゃない?

さりげに本を閉じてもみたが、質問は一向に止まらない。(気づいて!)
中国語で答えられない言葉は英語を使ってくるし、もはやめちゃくちゃ!

 

またもや、怒涛の質問攻め。

途中からは中国語の話はそっちのけで

台湾は好きか?
なんで台湾に行くのだ?
いや単なる乗り継ぎだし…

台湾のどんなところが好き?

台湾の何処と何処に行ったことがあるか?

どうして中国語を勉強してるアルカ?
台湾では何を食べるアルカ?
こんな食べ物もあるけど食べたことアルカ?

質問が途切れる気配がない。
両側から質問されるので、右を向いたり左を向いたり、くろまめ超忙しい。(泣)

 

会話が終了かと思いきや、延長戦に突入した。

質問が途絶えた。
やっと会話終了かと思ってそっと溜息ついたら違ってた。

今度は2人ともスマホを取り出してきた。
今回の日本旅行で行った場所の写真を見せつけてくる。

その場所の何が素晴らしかったか、なにが美味しかった訴え、いかに楽しかったか、話がだんだんと熱を帯びてくる。

この感じはバックパッカー同士の情報交換か!弁論大会か?
もはや、中国語レッスンですら無い。

 

そして質問ももう単純ではない。
どんどん深く難解になっていく。

京都は日本にとってどんな町なのか。

京都と奈良の違いはなにか。(歴史が違うねん)

歴女でなければ難しい質問の連続。(幸いなことにある程度うっすら歴女デス)

日本であなたの1番好きな場所はどこか。

次に日本に行くとしたらどこがオススメか。

おいら

ガイドじゃねーし!

 

 

超絶びっくり難しい質問…。

そしてとうとう、とうとう究極の質問が…キテシマッタ。

 

女性「この私の撮ってきた写真をよく見て!」
「とってもbeautifulよね。
この石碑に刻まれた流れるような文字を見てみて!素晴らしいわ!日本のカルチャー最高!」

「文章の意味を是非知りたいの!お願い!」

 

へ???

 

えっと、文章の意味?
ちょっと失礼…。
女性のスマホの画面に指をあてて拡大してみた。

 

よくよく拡大して見たらば
そこには

 

海行かば 水漬く屍

山行かば 草生む屍

大君の辺にこそ死なん

顧り見は

これだってやっとこ読めたよ。

判読しにくいような草書と万葉仮名…

 

ぬを〜っ!

 

これ万葉集ちゃうか?
なんぼなんでも難解すぎる〜‼️

 

拡大しなきゃよかった!
逆に縮小して見えなくするんだった!!!

 

くろまめ脂汗どっと噴き…

 

 

究極の質問、それはまさしく万葉集。

石碑に刻まれた草書体と万葉仮名?
を判別するだけだって大変なのに?

意味ですか?

 

え、と。
えーっと。

???

うーん…

もお、ここからくろまめ必死のパッチ

(よくよく考えれば『分からない』と答えてもよかったはず)

えーと万葉集に出て来る誰の歌だったかな?
まぁ作者はおいといて

意味…

 

意味???

 

あああ 助けて〜!!!

誰か〜〜〜!

日本人だからって万葉集全部知らんわ〜あ“あ“あ“

正直、CAさんに助けを求めたかった!!!
CAさんなら賢いから知っとるか?

意味もなくCAさんを探す。

ひとまず落ち着こう。
これは口で説明できるとは思えない。

落ち着こう。

くろまめはまずメモを出した。
消えるボールペンを出した。

エスキモー並みに冷房ぎんぎんの機内でくろまめだけが大量にナゾの汗をかいている。
それなのになぜか寒気がする、ふるふる~

四苦八苦しながら漢字を交えて説明して、読みがなはローマ字をメモで渡した。

両方からの視線が痛かった。

とりあえず読み方だけは説明できたと思う。

 

はぁはぁはぁ。
終わったかな?

 

後出しの自己紹介でびっくり。

男性が30代、女性が62歳と言った。

落ち着いて男性の足元の荷物をよく見たらドン・キホーテの黄色の袋。
ところどころ穴が開くほどにぎうぎうに詰め込まれてるのはカップ麺?

なぜ???笑

 

日本のラーメンが大好きで、もお10回は日本に行っていると言う。
ラーメンに対する愛が深い。

前回はガールフレンドと京都に行ったそうで、2人で着物を着てにっこり微笑む写真を見せつけられた。

左側の女性のほうは今回は日本に初めてのひとり旅
京都の嵐山駅が最高に綺麗だったと言う。
まあ、たしかにあの駅は外国人にはたまらんだろう。

この女性が大変博識で台湾華語も話すが、英語もペラペラなうえにメモに書く文字がことさらに達筆だった。


これはただもんじゃねぇ…。

 

右側の男性がくろまめ越しに女性に職業を尋ねた。

女性は「我是中文老師」だと言った。

ちょん?
ちょんうぇん?らおしぃ?

ちう?ちうごくご?の先生でんの?

ホンモノの先生じゃねーかよ!!!

聞くな聞くな!おいらに!(泣)

 

シンガポールに足元ヨレヨレで無事到着。

ま、そんなわけでですね。

シンガポールに着いた時、くろまめは精魂尽き果てました。
当たり前田のクラッカー。
生きも帰りもナニコレ珍百景。

到着した瞬間に口から魂がぱふっと抜けた。
重いスーツケースを持つにも力が入らない。

今なう空港でイノシシが突進してきても、逃げられる気がしない。

抜け殻のままタクシーにやっとこ乗った。
愛想の良いドライバーさんには申し訳なかったが無言のまま降りた。

荷物をひきずってエレベーターに乗り、オットの出迎えを受け、荷物を軽く片付けた。
オットの「まめちゃんすっごい疲れてるみたい。」
にもろくに反応できず、おとなしくシャワーを浴び、スマホもいじることなく、ベッドに直行してそのまま泥のように眠った。

目覚めたのは翌朝の9時過ぎ。

そしてオットと軽く朝食、食器はオットがいつも通りに洗ってくれた。

ぼおーっとテレビを見ながらスマホをしていた。

くろまめ、実はその辺からの記憶がまったくない。

先ず石の冷たい床に敷いていた薄っぺらなヨガマットの上でイツノマニカ爆睡していた。

(サヨナライツカに似とる)

 

オットがゆう事にはヨガマットの上で1時間

体が痛くなったのか、オットに促されるまま、ソファに移って3時間

寝返りできずに苦しくなったのか

ベッドに移って4時間

合計8時間ぶっ通しの昼寝…

長すぎて、もはや昼寝と言えるのかどうか。www

眠くて、とにかく目があけていられないのだ。
眠いのに喉が渇いて目が覚めた時には家中が真っ暗闇。は?夜中か?

オットはいつの間にか仕事にでかけていた。
ぜんぜん気づかなかった。

オットもびっくりのロング昼寝。笑

そして夜は夜でまたもや爆睡。

 

神様、こんな怠惰なわたくしをお許しください。

だってぇ、脳みそがくったくたに疲れているのです。

アーメン。。。

 

もうひとりで一時帰国はしない方がいいかもしらん。

正常運転に戻った時、くろまめスマホでちゃんとググりました。
あの女性が聞いてきた万葉集の歌。

かの石碑に刻まれた歌の作者は大伴家持(おおとものやかもち)

そんなのとっさに答えられるわけもないよ!

難解だよ難解!!!

機内での勉強はやめておこうと誓った日

よりにもよって専門家に万葉集教えるとか!恥でしかないよ!

 

 

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※記事はあくまでも個人的感想です。
くろまめには専門知識がありません。
すべての情報に関しての正確性は曖昧ですので、信用しないでください。

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