ベトナムで健康診断 ホーチミンで乳がん検査を受けてみた Care1(ケアワン)ヘルスケアセンター

ベトナム生活

しんちゃお。
気温30℃、年末感ゼロのベトナムからくろまめです。

唐突ですが奥さん、毎年健康診断、がん検診をうけていますか。

くろまめは年の暮れが迫りに迫ったおととい、ホーチミン市内の健康診断センターで乳がん検診を受けてきました。

ここからは少し真面目な話です。

 

 

がん検査を毎年決まった月に受けるようになったきっかけ

くろまめは長い付き合いの友人を若くして婦人科系のがんで亡くしています。

病気になってから、彼女がいつも言っていたのは「がん検診は毎年欠かさずに受けて欲しい」ということ。
早期発見であったなら、と何度も反芻したと言います。
もしも早期発見できていれば、こんなつらい治療をせずに済んだと言っていました。

30代で婦人科系のがんを患った彼女の恋人は病気の発覚とともに去っていきました。

彼女は治療に専念し5年が経過。
再発も無く「寛解」の結果を受けてひと安心した直後に今度は左胸に乳がんがみつかりました。
乳がんはすでに転移をしていました。

婦人科系の検査は定期的に受けていたけど、乳がんの検査はしていなかったのです。

お店を経営していた彼女は化学療法で抜け落ちた姿を隠すため、オーダーしたかつらを着けてお店に出ていました。お客さんの前で元気にふるまっていたけど体調は不安定でした。
くろまめは仕事のあと、彼女のお店を終電の時間まで手伝い、治療の辛さから鬱になった彼女にできる限り寄り添いました。

くろまめと一緒に彼女の病床にいつも付き添ってくれた高校時代からの友人がいます。
転勤で遠方に住み始めたくろまめの分まで毎日彼女の病院へ通って献身的に看病してくれました。
励まし合い、話を聞き、最期を看取り、納骨お墓参りまでしてくれた友人とは最期を共有した相手として、昔も今も深い信頼関係で結ばれています。

5月の新緑の朝には辛い辛い治療に耐えても生きることのできなかった彼女の無念さを思います。

それまで不定期だった検査はそれをきっかけに翌年の彼女の命日からは毎年続けて受けるようになりました。

 

コロナで予約していた人間ドックをキャンセルせざるを得ない。

今年はコロナで帰国できず…半年前から予約していた人間ドックはキャンセルせざるを得ませんでした。

今も鎖国状態のベトナムに住んでいると、気になるのはやはり検査のこと。
いつ帰ることができるのか、今もこの先も見通しは全くつきません。

コミュニケーションの問題もあり、勝手のわからない海外で検診を受けるのはためらいます。
それでも不安を持ち続けるよりは良いと考えてホーチミンで受診できるところを探し始めました。

 

ホーチミンでがん検査できるところを探そう。

Web上で探してみればローカル病院や日系病院など、結構な数が出てきます。
日本で健康保険を使い自治体の補助を受けて検査するよりは少し割高に感じます。

なるべくコスパが良く、家から近い場所を条件で選ぶと

Care1(ケアワン)Executive Health Care Center & Clinic

という検査センターが見つかりました。

この検査機関はホーチミン市内に数か所あります。

通常の健康診断や労働許可証のための健康診断も受けられます。
国際女性デー(3月8日)には婦人科検診の割引があるようで魅力的ですが、すでに予定していた今年の検査からは8か月近く経過しているので、待つよりも早く受ける方を選択しました。

 

検査の申し込み方法

婦人科検診のメニューには子宮頸がん検診と乳がん検診があります。

早速、日本語デスク宛てにe-mailを送って予約可能な日と検査料金の2点を問い合わせました。
日本語での返信はすぐに届きました。

コロナの状況下であることを鑑みて、念のため今回は乳がん検診だけを予約することにしました。
一番近い検査センターでの2週間後の予約ができました。

予約には

  • 氏名(ローマ字表記)
  • 生年月日
  • 電話番号
  • 支払い方法(現金化クレジットカードか)
  • VATインボイスが別途必要の場合は名刺スキャンデータを添付ファイルで提出します。

 

以上の5点のみが必要で、パスポートやビザ情報などは一切不要です。

この情報を送った後に時間の調整連絡が入りました。

ずっとキャンセルした人間ドックのことが気になっていたので予約ができたことでほっと安心です。

 

当日の検査の流れ

受診するのは乳がん検査だけなので、前日は食事制限等も無く過ごし、当日の朝は検査センターに予約時間の10分前に到着。

予約した検査センターは大型マンションの1階にあり、間違えてオフィスに行ったらスタッフの人が親切にも少し離れた検査センターまで案内してくれました。
ベトナムの病院では屋外テントで検温や健康申告をしてから建物内に入ります。
このセンターにも玄関前のテントがあり、係員が常駐、検温をして不調がないか聞かれた後に中に入りました。

待合室や検査室の廊下にはすでに多くの受診者がいて、会社の健康診断で来ている人が多くみられます。ホーチミンではメジャーな健康診断施設なのかもしれません。

 

問診票にてこずる。

受付で名前を告げたら、予約表を確認して、すぐに問診票を渡されます。
問診票はベトナム語のものと英語のものの2種類あるようで、自分には英語のものを渡されました。

問診票の中の自分の病歴や家族の病歴などを記入する項目は用紙2枚にわたっていて、結構なボリューム。

日本では健康保険が適用される医療機関から郵送されてくる問診票を事前に記入、当日はそれを持参していたからすっかり失念、準備を忘れていたので解らない項目は翻訳アプリで読み取り、記入項目も翻訳しながら記入。
医療用語が難しく記入に少々てこずりました。

前日のうちに病歴や医師に伝えたいことは何かにまとめていくと待ち時間が少なくて済みそうです。

医師の問診の際も、英語で口頭質問されるので、ちょっと難しい医療用語などは事前に覚えていくとやり取りがスムーズだったなぁと反省。

聞かれる内容は日本と同じで
今までに検査で再検査や要観察になったことがあるかどうか。
その時の年齢、初潮年齢、血族の中にがん病歴のあるひとはいるか、それはどんな血縁かなど。
過去に検査を受けたことがある人ならば問診の内容は予想がつきそうです。

 

受付後の流れ

1.問診票の記入

2.更衣室で検査着への着替え
(着用してよいインナーのサンプルあり→乳がん検査の場合は結局全部はずすので参考にならず)

3.ロッカーに荷物を収納
鍵つきの小さめロッカーあり

4.待合室で待機
誘導スタッフが大勢いるので近くに来て名前を呼んでくれるまで待機

5.医師の問診(個室)

問診

→検査台で横臥しての触診
→検査台から降りて立った状態での触診は問診しながら結構時間をかけます。
現状、気になっている症状を聞かれるので、言っておきたいことはまとめておくと◎

医師に脇の下が引きつって少し痛みがあることを伝えたら、最後の超音波検査技師までちゃんと申し送りされていて、その部分は丁寧に検査してくれました。

ベトナム人年配女性医師の英語は早口で聞き取りにくかったけど、穏やかな語り口調で安心感のある雰囲気。

 

6.マンモグラフィ検査
→縦にはさむのと横にはさむのと2パターンを撮影。

レントゲン技師が女性ではなく男性だったことにやや動揺。

日本で受診していた乳がん専門機関や人間ドックの検査機関でも、マンモグラフィは女性技師が担当してくれていたのでX線室で男性技師に迎え入れられて動揺
(あとから女性技師が登場するのかなぁ)と思っていたら、男性技師が検査着をめくってインナーをチェックされたのでちょっと驚き…。
(マンモグラフィはインナーも全部脱ぐのだからチェックは必要だったのだろうか)

撮影時に胸を手でじかに持ち上げられるのが…なんというか…。(+_+)違和感。

それでも相手が外国人(ベトナム人)だったから割り切れたと思う。
検査技師が日本人だったら…すごく嫌かもしれない。


ちょっと乱暴

胸を横に挟むときは痛みはそれほど感じなかったけど、縦に挟むときにプラスティック板で胸板をゴリゴリとこすられて擦り傷ができてた。擦り傷は半日くらいヒリヒリ。

もうちょっと繊細にやってもらいたい。
痛いときは我慢せずに早めにちゃんと言うべきだったと反省。


クレーマーに間違われる?

ちなみに撮影が終わっても胸の擦り傷がヒリヒリして痛かったので、待合室スタッフに「なにかクリームをもらえますか?」と聞いたところ、リーダー的な人があわててやって来て
「日本語デスクに電話をつなぎますね」と。
「???」

日本語デスクの担当が電話越しに「待ち時間が長すぎましたか?」と言うので、何のことか分からず困惑。。。
なんのことはない、「クリームが欲しい」と言ったのが“クレーム”だと勘違いされたようで
「発音悪くてすいませんでしたーーー!!!」
残念なオチ。。。

擦り傷の写真は…自粛します…


7.超音波
→女性の受付で、検査はやっぱり男性技師…こちらは痛みもなく問題なし

8.着替え
→胸の擦り傷確認(ヒリヒリ)

9.会計
→2,280,000VND(97.98$)デビッドカードでも支払い。
現金でもクレジットカードでも可能。

ただし支払い方法は予約時に申告しておきましょう。

ちなみに子宮頸がん検査は2,880,000VND(124$)とのことでした。

 

今回利用した検査機関の連絡先

今回使用したのは

Care1(ケアワン)Executive Health Care Center & Clinic

Webサイト

婦人科- Family Medical Practice

HP表示は日本語を選択することもできます。

 

検査終了後の会計時に「結果は10日後」と言われたけど、通知方法を聞き忘れた…。

結果が届いたらまた記事を更新します。

 

※検査結果は7日後にe-mailで届きました。
添付されているPDFファイル(パスワードは自分の生年月日)を確認すると
嚢胞や石灰化跡があるものの今のところ問題なしとのことで安心できました。

最後に

面倒くさがりの自分が毎年がん検査を受けるようになったきっかけは悲しい出来事だったけれど、病気予防はやはり大事。
早期発見早期治療を受ければ完治する病気もある。

特に医療費が高額な海外生活で現地採用の我が家は保険も医療費も自己負担。
座ってばかりの生活になりがちだけど、日頃から病気を防ぐ食事や運動にも気をつけなければ。。。

☟コチラはがんになってもいないのに「頼むから延命治療しないでくれ」と言い張る義父の話(^-^;

家族行事はアウトソーシング1択と言う嫁に延命を拒否する元気な義父。
法要はは自宅でするべきか、それともアウトソーシングしてホテルでやるべきか。行事のたびに親戚のおじいちゃんたちにこねくり回され下働きするなんてもうごめんだ。「5年後の法要には生きてない、延命治療はやめて」と言う義父と「次回はホテルでやりましょう」と言う嫁の会話はどこまでいっても一向に噛み合わない。

 

人生を楽しめるのも命あってのこと。

偶然のめぐりあわせか、私の父は彼女の命日の前日にがんで亡くなっています。

彼女の遺言通りに受診し始めたがん検査だけど、自分にとってその日は彼女と父を偲ぶ日。
何事もなく過ごせた1年に感謝し、向こう1年を健康で過ごせるように祈る日でもあります。

自身のため、大切なご家族を守るために、ぜひ1年に1度の検査を忘れずに受けてくださいね。

ごきげんよう

くろまめ

 

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