バレンタイン悲喜こもごも。チョコよりもほろ苦いメモリー

日本

しんちゃお。

新型コロナの市中感染が出てテト(旧正月)気分が微妙なベトナムからくろまめです。

 

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バレンタイン悲喜こもごも。チョコよりもほろ苦いメモリー

お正月が終わるころ、いきなり日本がバレンタインモード全開になってどこもかしこもハートハートハートの季節になると、苦々しく思い出すくろまめのメモリアルバレンタインデー。

告白して思いっきりフラれたとかのロマンス的要素はゼロでんねん。

唐突ですが、おいら義理チョコはあげないタイプ。(エラそう!)

しかし、とある金融機関に出向した1年目。

12月の急な配属から少し慣れた頃の翌年2月14日、くろまめは期日の迫った報告書に全集中していた。

パチパチパチパチパチパチパチパチパチ!!!!!
PC高速打ちの術を使ってなんとか今日中に終わらせたい。
エクセルでグラフを作ってパワーポイントに…

しかしこの職場、今日はやけに人の動きが多い気がする。
なんかいつもと違うの?

 

その日はなんとなく職場の雰囲気が違ってた。

違和感を感じるので、何気に振り返って出向先の偉い人たちコーナーを見た。

むむん?

なんじゃあれは???

目を凝らしてみたら、そこには山のように積まれたチョコレート。

目が点!!!なにあれ?

管理者チームのデスク周りが驚愕のチョコレートの山

登れない山。

それは見たこともない量のチョコレート。
ここは売り子のいないデパ地下か?いったい何百個あるんだ?
もしや…

え?まさかの義理チョコ?

部長たちの大きめの仕事用デスクと引き出し付きの脇机。

そしていつもはそこにあるはずのない会議用の細長いテーブルが何本か並べてあった。

予備テーブル?見過ごせない。
デスクから立ち上がって少しだけ近寄ってみる。

デスクの上と脇机と会議テーブルの上がいつの間にか中身はチョコレートであろう紙袋で埋まってる。
くろまめですら知ってる有名チョコレート店の紙袋。
ブラウンの字にゴールドの文字。
オレンジ色に茶色のロゴ。(エ、エルメス?違う!)

山のように積まれていた。
びっしりと少しの隙間もなく。

ドッキン!

 

義理チョコルールのある職場

急に血の気が引く。

ここは義理チョコルールの残る職場だったのか??

やっベー!奥さま、事件です!

一番偉い部長席
そして次長
そして課長
社内ヒエラルキーどおりに量もグレードもそこそこの差がつけられて、並べられたチョコレートたち。

みんな仕事中のはずなのにいつの間にそこに運んだ???

くろまめちっとも気づかなかった。
報告書いつごろ?って聞かれたくないから、早く作成して提出しなきゃって集中してた。

知らなかった。
これがここのルールなの?

自分の会社ではそんな気を遣ったことがなかったよ!

そうか、この老舗の金融機関はバレンタインデーにそんな暗黙の了解があったのか。

やっベー!マジやっベー!
くろまめ知らなかった!

 

くろまめ、マネージャーに義理チョコルールを確認する

背ばっかり高くて気の利かない見上げる目線の男子マネージャー(たぶん入社8年目の配属3年目)
のデスクに猛スピードで駆け寄る。

まめ『ちょ!ちょ!今日バレンタインじゃん!』

マネ『ああ、そうっすね〜』
※PC入力しながらチラとも目を合わせようとしない。

くろ『ちょ!なんで教えないのよ!』

マネ『何がっすかー?』※顔も上げない。

くろ『チョコよ、チョコ!!!』

マネ『ふあっ?』やっと顔あげる

なにが、ふあっだっ!

まめ『このぉー、おたんこなす!!!

マネ『ふあっ?おたんこなすてー!笑 なんすかー?』

まめ『しきたりぐらい教えておけやー!アホっ!』チョコレートの山を指さす。

マネ『ああ、あれっすか?
くろまめさんもあせることあるんすね?笑

くろまめさんはいいんじゃないっすかー。どーせアタマ数に入ってませんよ。ふあっwww』

 

なにふぁっだ!うんぬー!!!

バレンタインチョコを渡すメンバーには入ってないってか?事実だけども言われると腹立つな。
がっつり絡みたいところだったけども、ぐっと我慢した。

これに絡んでもドラえもんのポケットは持ってなかろう。
チョコは出てくるまい。(泣)

 

部長がくろまめ席にやってきた。ドキドキドキドキ!

就業時間が終わる頃、部長がくろまめ席にやって来た。

『ところで、まめちゃんさぁ…』

え?ドッキン!

ドキドキドキー!

やば…チョコのこと聞かれたらどうしよ。

『ところでさ…

(ためるな…ためるな…)ドキドキドキ

報告書出来そう?』

ほーっ

助かったー!

(アレだけ沢山のチョコレートをもらう部長だもんね。
誰からもらってるか細かくは分かんないよ〜)

とホッとして

報告書を提出して、中身は翌日説明することにして

帰り道

『はぁー、ヤバかった。
もしも来年もこの会社に居るとしたらチョコレートを買わねばなるまいな…』

『正月に着物着て出勤するとか、会社文化が恐ろしすぎる。。。』

ところ変われば文化も変わるな。

 

 

翌朝の朝礼でチョコレートのお礼を言う部長…

そして翌朝の朝礼

くだんの部長が久しぶりに朝礼にお出まし

『みなさん、おはようございます。
昨日は沢山のチョコレートをありがとう!
僕のようにモテないオトコがモテてると勘違い出来る唯一の日です。

ホワイトデーは楽しみにしててください。』

え?朝礼の話題がバレンタインチョコレートを受け取ったお礼で、ホワイトデーの前振りもしちゃうの?

なんだろ、くろまめここで長続きする気がしない。。。

 

 

バレンタインデーが過ぎれはホワイトデーがやってくる。

恐怖体験したバレンタインが過ぎれば翌月には当然ホワイトデーもやってくる。

そして迎えた3月14日のホワイトデー当日。

 

この日、くろまめは仕事を休みたかった。
毎年休みたいナンバーワンの日。
なんだこのイベント。

もらっても、もらわなくてもなんとも微妙な日。
誰からも何にも一切もらいたくない日。
ほんとに居心地悪い日。

朝イチからお年を召した事務方さんたちがどこからかワゴンを運んでくる。

ワゴン…。

部長が朝からテンション高い。
いつもは手が空いたら顔を見に来る部長が朝イチで
『まめちゃん、おはよう♪』

ブルブルっ。なんか嫌な予感する。
(その予感はたいてい当たる)

管理者達がワゴンに山盛りにブツを載せて配りだした。
ワゴンのタイヤがフロアのじゅうたんに食い込んでなかなか思うように進まない。

スーツ姿の次長がワゴンを押す。
載せてるブツが落ちないようにスーツ課長が支援する。
そして部長スーツが配給。

三人がかりのルームサービス…。

派遣社員を含めた女子全員に高級チョコレートが手渡しで配られ始めた。

みんなにこやかに立って受け取ってお辞儀する。
うちの子たちほんと礼儀正しい。

こっちにも来る?

やばい、まさかね。。。

派遣社員に紛れて端っこにあるくろまめデスク。
ここまでは母をたずねて三千里ほど遠いし目立たない。

でもなんかじわじわとこちらに向かってくる気がする。
トイレ行こうかな。。。

 

手渡しされたホワイトデーチョコとお言葉

立とうとしたときに部長と目が合った。
やばい。。💧

近づいてきた!
やばさがメーター振り切った!

とうとうやって来た。

いやだ、ほんとにリアル嫌な予感する…

部長のスマイルこわい。
『まめちゃーん♪』
『はい、これ、まめちゃんにも!

ぐえっ!

いま「にも」って言った?

オーマイガットな天国から地獄!

急降下!

北壁からの直滑降!

真っ逆さま。

バレンタインデーにホッとしたのは夢ですか?

部長はくろまめからのチョコレートが無いことにしっかり気づいていた???

恥ずかしくて顔が赤くなる。
さすが日本有数の金融機関の部長さま。

抜けとゆうものがあってはならぬのが金融機関。

結婚のご挨拶で奥様のお父上から
「金貸しや株やなんかに娘は渡せない」と言われて死ぬほど頑張ったと言っていた。
そうか、まさにこれか。

 

『部長!わたくしは…いただ…

『あ、それはいいの。美味しいチョコだから、はい。』

何それ…つらい。

 

 

出向させた女部長に八つ当たり

支社に戻った時、くろまめを配属させた仲良しの女部長にこの顛末を報告した。
そしてはらいせにむちゃくちゃに文句言ったった。

『気難しいあの部長のために我慢してあの会社に行ってくれって言ったよね?
そして女部長はそのあとなぜか意味不明の出入り禁止になったよね?
なんで?わたしだけ置いてけぼりじゃないですか?

うちの会社で取引先の気難しい二大巨頭と言われてるあの部長に私は義理チョコをあげなかったんですよ。
しきたりを知らなかったからです!ヘマをやらかしたんですよ!あ・そ・こで。
ひどい。ひどすぎる!もう行きたくないわ』と意味不明な訴えに

女部長はゲラゲラと爆笑して、「ちょっと出ようよ」ってエノテカに連れて行ってくれた。
仕事中なのに高っかいワインを2杯おごってくれた。

モエ・エ・シャンドンで解決。
2杯で陥落。
仕方ないねぇ。(くろまめ安っ!)

女部長「私だってそんなしきたり知らんけど?でもさ、まめは大事にされてるじゃん。ぶっちょおのお気に入りなんだから続けてよ。」

 

さよか~。

 

単純にもほどがある。

 

 

来年は義理チョコではなく義務チョコを授けようぞ。

人生で上位10位に入るくらい義理チョコ制度が嫌いだったけど、
さぁ!来年こそは同じ轍は踏むまい。

ここに配属されている限りはくろまめも女子としてふるまい、
おじさん達に笑顔でチョコレートをあげるのだ。(おえ)

それは義理ではない義務なのだ。

翌年の高いチョコレート代3個分は女部長が黒いカードで支払ってくれた。
ついでにくろまめ用にお高いチョコも買ってくれた。(くろまめ、たやすい!)

 

毎年バレンタインデーが近づくたびに思い出さずにはいられない。
過去イチ、チョコよりもほろ苦いメモリー

 

 

そうは言っても奥さん!
ご主人に義理チョコはダメ!ゼッタイ!🙅‍♀️

あれ…ノッポのマネの分は?
ま、いっか。。。。

 

失敗後編はコチラ↓

酔ってお客様をまたいだのは誰だ。1回やらかしたら、それは終わりを意味する。
設定が多かったころはお酒で数々の失敗をした経験から転勤後はおとなしく「飲めない体質」と偽ってきた。ある日、しかたなく参加した出向先の忘年会で大失敗をやらかし部署で一躍有名人となる。酒の強い金融会社のおじさんたちと連日の飲み会となったきっかけはそのたった1回のやらかし。人生深い。

くろまめ

 

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※記事はあくまでも個人的感想です。
くろまめには専門知識がありません。
すべての情報に関しての正確性は曖昧ですので、ご注意ください。

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