しんちゃお。
本日珍しく涼しいホーチミン(31℃)からくろまめです。
先日の過去イチ激しいこむら返りの2日後に突然起きた筋肉痛。
肉離れ級の痛みは3日間続き、ヨチヨチ歩きしかできなくて
誰かに見られたら大笑い確実案件だった。
酷暑の中の一気歩きはほんと危ないネ…。
【ぼっちホーチミン探検】チョロン地区の渦巻ぐるぐる線香のパワースポット 天后宮
さて、くろまめは先日はじめてホーチミンの路線バスを利用しましたけどもね。
揺られに揺られて40分(あかん乗り物酔い来そう)と思った頃にやっと到着。
遠いな中華街。。。
タクシーなら街中から15分くらい。
今回20年ぶりに行ったのはチョロン地区にある渦巻ぐるぐる線香のパワースポットで知られる天后宮(ティエンハウ廟)
世界中の天后宮がパワースポットらしい。
天后宮のあるホーチミンのチョロン地区(5区)とは
ホーチミンの5・6区は華僑が移り住んだホーチミンの中華街。
いまでも中国系ベトナム人が多く住むこの街。
フランスと中国がミックスされたような興味深い建物が多くみられる。
中国語の看板を掲げたお店が多く、庶民的な飲茶や鶏飯の有名店が点在する。
道を歩いているとふんわり漂ってくる漢方生薬の匂い。
窯で炊いた漢方飲料である涼茶などを売るお店や甜品(中華スイーツ)屋さん。
旧正月には欠かすことのできない華やかな色をしたライオンダンスの装具やテト飾り。
宝くじのお店がたくさん並ぶ通りや、煌びやかな宝石店がずらりと並ぶ通りがあったり。
シンガポールにも香港にも通じる街並みと空気。
そしてなぜか水着屋さんが多いのナゾ。
有名なアンドン市場や2500以上のお店が入る大きなビンタイ市場もこの5区にあります。
天后宮はどんなお寺?
グエンチャイフン通りにある天后宮は1760年に建てられた歴史ある中華寺。
政府から国家級芸術建築遺跡認定を受けているほどの建造物。
航海安全の護り神である「天后聖母」が祀られて、地元のひとたちの信仰を集めているこのお寺。
なんといっても圧巻は、天井から吊るされるたくさんの渦巻ぐるぐる線香。
線香の真下で写真を撮っていると灰が落ちてきて顔でもご利益が体感できるヨネ。
天后宮は中国福建省で信仰されている航海の守護女神「媽祖(天后聖母)」
中華系民族の媽祖信仰は根強く、祀るお寺は世界各国の中華街にある。
日本の媽祖廟は横浜にある。
香港の油麻地(ヤウマティ)にある天后廟は超スーパーパワースポットで有名です。
コロナで混沌としたこんなときにこそ、護国救民の神様を参拝しようではないか。
(アマビエは近くにいないもん…)
特徴的な屋根の上のジオラマ
お寺の間口は横に長い中華風の構え。
天后宮で特徴的なのは瓦屋根の上の立体的なジオラマ。
中国で造って運ばれたという陶製のジオラマがたくさん乗っている。
日本でいうところの七福神、三国志、孫悟空や交易の様子。
それぞれのテーマごとに作陶した陶(窯)工房の名前が入る。
華やかに色付けされた人物や建物、動物たちもが250年以上経った今も生き生きとしていて、目をこらしてじっくり見たくなる。
ストーリーが見えてくるかのよう。
孫悟空の右手に持っているはずの如意金箍棒(にょいきんこぼう)はどこかに落ちてしまったのか無くなってた…。
台湾やインドネシア、マレーシア、シンガポールにも同じように天后聖母(媽祖)が祀られる寺がある。屋根には同じように立体的なジオラマが鎮座していた。
中華寺の多くは曲線を描く反り屋根だけど、この天后宮の屋根は直線的。
近くにあるほかの中華寺は反り屋根。
お参りの前後は屋根の上のジオラマをじっくり観察して欲しい。
望遠レンズがあればひとつひとつ詳細に写してじっくり観察してみたかった。
次に行くときは望遠鏡を忘れずに持参して、じっくりジオラマウォッチングしたい。
いざお寺の中に入場。
正面から屋根の上をじっくり観察したあとはお寺の門をくぐる。
中に入ると奥行が深い。
そして境内は線香の煙で満たされてる。
この日は入口では係員に検温されたあとに、机に座って渡された所定の紙(ベトナム語)に住所と名前と電話番号を書くように言われる。
おそらく感染者追跡のため…。
渦巻線香をお供えする
床はベトナムタイル
奥の方へ進んでいくと真ん中に大きな線香立て。
さらに奥に進むと左側に寺務所カウンターがある。
天井にはおびただしい数の渦巻ぐるぐる線香
渦巻ぐるぐる線香をお供えするのには30,000VND(150円)
カウンターでお金を払うと赤い紙札を渡される。
どの種類の願い事なのかを〇で囲み、名前を記入する。
・家族が平和に過ごせる「合家平安」
・望みが叶う「萬志如意」
・商売繁盛「生意興隆」
・助けが現れてくれる「貴人扶助」
ほんとうは全部を囲みたいww
赤い紙札を渦巻ぐるぐる線香係員に渡すと、大きな渦巻ぐるぐる線香を箱から出して赤い札をつけてくれる。
自分でその渦巻ぐるぐる線香に近くにあるろうそくで火を付ける。
係が火のついた渦巻ぐるぐる線香を長い棒を使って天井に設置してくれる。
前の若い男性のを観察していたら渦巻ぐるぐる線香に火をつけるときも、天井に持ち上げるときも熱心にお祈りしていた。
中国式の参拝方法
渦巻ぐるぐる線香をお供えしたあとは、いよいよ天后聖母(媽祖)像の前に進み参拝
1.拝礼台にひざまずく
2.合掌のあとに3礼
3.住所、氏名、生年月日を告げてお祈りする
4.最後に一礼
※このときに拝礼台(赤い座布団のような台)は絶対に跨がない。
くろまめ台湾人に間違えられる。
渦巻ぐるぐる線香につける赤いお札に苗字を漢字で書いた。
それをじっと見ていた受付の高齢女性が
「え?」
中国語で
「あなた台湾人?」と聞いてきた。
「いいえ、わたしは日本人です」と返すと
「え、そうなの?」
「中国語のできる日本人だったのね、好!(ハオ)好啊(ハオア)」とにっこり。
いやたとえ中国語を話さない日本人でも、漢字は書けるんだよ…。
台湾人顔なのだろうか…
参拝が終わったら廟内を見学
渦巻ぐるぐる線香の煙で満たされた廟内を見て歩く。
壁に貼ってある大量のピンクのお布施紙の名前は漢字で書かれた中華系が大半。
それでも中にはベトナムの名前もちらほらと見られる。
華人のための昔の学校の様子の版画も飾られている。
華僑としてこの地に渡ってきた人たち。
少しづつベトナム語を話せるようになり、やがてはベトナム人と家族を持ち、この地に根付いてもなお、祖国の護国神を熱心に祀る様子が目に浮かぶ。
このホーチミンの中華世界を凝縮したような廟内の様子はそこに掲げられる古い扁額の文字や、描かれた絵の様子などで伺い知ることもできる。
廟内は冷房はないけど吹き抜けになっていて風通しは良い。
この日は35℃くらいあったので風すらも暑かった。
ちなみに渦巻ぐるぐる線香は1週間以上も燃え続けると教えてもらった。(めちゃ長持ち!)
20年ぶりに天后宮を参拝してみて
天后宮に20年ぶりに参拝してみて、家族旅行で天后宮に来た時のことや、そのあとに休んだ近くのデンジャラスなカフェのことも思いだした。(3人とも注文と違うものを出された)
あの頃は好きな時に好きな場所に移動することができた。
いまベトナム国内は市中感染もなく、おだやかに時間が過ぎていく。
しかし家族には長く会えていない。
そんな人はきっと多い。
祈りが少しでも日本に届いたら嬉しい。
この参拝後、ちょっと考えられないような偶然と偶然が重なった。
そして嬉しいお知らせもあった。
キツイ筋肉痛になったことを差し引いたとしても、ご利益はあった!(と思う)
ホーチミン観光は1区の中心地だけになりがちだけど、このチョロン地区は中心部とは雰囲気もがらりと違っていて庶民的な空気も楽しい。
様々な中華様式の建築物もたくさんあるので、時間があればぜひ足を延ばして渦巻線香を供え、ジオラマをじっくり観察して欲しい。
再见!(また会いましょう)
くろまめ
お寺にもビーサンで行きましたけどなにか?
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ビーサンはくろまめの正装。
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