危険過ぎる運転 ホーチミンの迷走Grab Taxi 前編

ベトナム生活

 

しんちゃお。
朝からじとじと湿度80%超えのベトナムからくろまめです。

ベトナムの中部北部は台風の被害が大きくて心配です。

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危険過ぎる運転 ホーチミンの迷走Grab Taxi 前編

~これって運賃取るの?逆にお金払って欲しいんですけど~

くろまめ、在住者の事故レポートを読んで大いにビビる。

さて、ここ数日のベトナムのTwitter界隈ではバイクの運転こわい!事故こわい!→医療保険は入っておこうね!がトレンドでした。
もちろん、それはくろまめのバイク事故記事の影響なんかではまったく無く(誰も読んでないわww)
ハノイでバイク運転中に事故にあった方のレポートがあまりに強烈でリアルだったから。
バイクに頼らざるを得ない在住者にとって、けっして他人事なんかじゃなくて自然と話題になったんだわ。


読んでみたらば「オーマイゴット、じーざす…」
ほんとのベトナムを知ってしまった。
普段、エブリデイ渋滞のホーチミン。後ろから救急車が来ても通してあげることができない。右にも左にも行けないから道を譲るに譲れない状態だ。

レポートでは救急車がぜんぜん緊急車両ではない様子や、病院に着いたら着いたで廊下や病室にすし詰め状態のベッド。交通事故で運ばれて来る人が多すぎて処置待ちのたくさんのけが人。
医師の診察もなく、痛み止め投与もなしに野戦病院みたいな場所で手術まで丸1日放っておかれたなんて地獄絵図。簡単な手術と言われて目覚めたら肩に大きな縫い跡、レントゲンを見たらびっくりプレートとボルトが入ってたなんて。ほんとに気の毒すぎて寒気がした。

拝金主義のベトナムでどこに運ばれるかは金次第?救急車は頼むな、タクシーで移動せよ?言葉が通じなかったらアウト?病院の古い設備と古い道具…おそろしや。
くろまめ、ますますバイク離れが加速しそう。もう駐輪場にすら行きたくないわ。。。


そんな今日この頃

ホーチミンのGrab Taxiの運転がひどすぎて泡を吹きそうになった話。

久しぶりの外出でモールを堪能、おやつを食べる。

なんの関連性も無いけど、事故レポートを読んだ翌日、くろまめは久しぶりに外出したの。
もちろんバイクは運転せずGrab Taxiを使った。

コロナ前にはベリーショートだった髪の毛はぼうぼうで完全に落武者状態になっていたけど、仕方がない。普段から身だしなみにうるさかった母は草葉の陰で泣いてることだろう。
誰一人友人のいないこの国での良い点と言えば、知り合いに出会う可能性がないこと。笑

 

アパート前にGrab Taxiを配車してもらってモールに行った。
すごい久しぶりのモール。いつぶりだろう。少なくともコロナ禍になってからは一度も来ていない。
いつもアパートのスーパーにしか行かないので、それ以外ならどこだって久しぶり♪


運動不足とストレス解消にここぞとばかりにモールの中をぐるぐると歩き回ったよね。
ダイソーもあった。(40,000VDN=200円)
チーズケーキのPABLOもビアードパパもあった。(こんなお店があることが羨ましい)

歩き回ってひと休み。
ベトナムおやつの代表選手チェー(150円)を食べた。

 

氷が別盛り。
いろんな味のつるっつる豆腐とプリンと歯ごたえのあるゼリーたち。
大好きな甘いジャックフルーツ。
んー至福♡
フーニャン区にあったチェー屋さんがこんな身近にあるなんて。

ごきげん♪

 

スーパーに行く道すがら、野犬が怖くて道連れを探す。

ひととおり見て歩いた後はモールから15分ほど歩いた先にあるスーパーマーケットに行った。
途中、野犬が2匹うろついていて怖かった。
小さいころに膝をかまれたことがあって犬はいまでも苦手。
オットの家に1番最初に行ったとき、飼っていたシェットランド・シープドックにものすごく吠えられた。なかなか慣れず、そのあとも何度行っても毎回吠えられるので結婚を思いとどまろうと思ったくらい。

スーパーに行くのはあきらめようかな。
野犬がうろつく場所を通るために誰か道連れにできる人はいないだろうか。
みんなバイクか車で移動してるし、人が歩いている街中でもない。
路は舗装されてないし、歩道もがれきだらけ。
散歩するような環境でもない。普通に歩いて移動してる人なんていなった。
Grab bikeで移動する距離でもないし、まいったなぁ。

一旦はモールに戻ってみたけど、やっぱりスーパーには行かなくちゃ。
野犬のいる場所から少し戻った場所で道連れピーポーを待ってみることにした。

ぐちゃぐちゃになっている道の上でしばらく足踏みしていたら、スポーツウエアを来た外国人男性が後ろの方から歩いて来た。
チャンス!?

目の前を通り過ぎたその男性の
後をストーカーばりにぴったりついていった。(ごめん)

どうかこの人が途中で曲がったりしませんように。その男性がスーパーまで真っすぐ行ってくれたので野犬ポイントは無事クリアできた。助かった~!

大柄な男性の歩くスピードは足の長さに比例して速く、短足がスーパーに着くころに軽く汗ばんで運動した気になった。

 

スーパーで3週間分の食糧を買い出しする。

スーパーで3週間分の食糧を買い出した。
アパートに併設されているスーパーでは買えない新鮮な野菜や鶏むね肉やパンや豆乳なんかも買った。荷物は大きなスーパーの袋が4つになった。

買い物が終わってサービスカウンターに行って会員手続きをした。パスポートを出して書類をもらったら全部ベトナム語だったので翻訳アプリのカメラをあてながら登録事項を書き入れた。書類を記入できる台もなかったので、人で混み合う配達受付の段ボールの上で記入した。誰の商品かは知らんけどww
おかげで書類には5か所くらい穴があいてしまった。

登録をすませて会員カードを受け取り、地下のスーパーからエスカレーターで外界に出るころには空が真っ暗になっていた。
ここのところ毎日毎日、日本の梅雨顔負けに雨が降るホーチミン。雨季はいつ終わるんだろう。

また雨が来そうだなぁ。
ベンチに
大量の荷物を置いて帰りのGrab Taxiを手配する。
アプリを操作しているうちにどんよりした空がさらに暗くなって大粒の雨が降ってきた。

 

アプリで手配したGrab Taxiが迎えにやってきた。

配車されたのはTOYOTA VIOSだった。
この日本ブランドのコンパクトセダンはGrab Taxiにとても多い。

こちらに向かってくるシルバーの車のブランドマークとナンバープレートをたしかめて左手に荷物を持ち、右手を軽く挙げた。
手を挙げたくろまめの姿を認めた、と思ったはずのドライバーが目の前をスーッと通り越して行った。

は???

たまに通り過ぎて、そのまま戻って来ないドライバーがいる。
そういうときはほぼ100%先方からキャンセルされる。


やれやれ荷物重いし、傘も広げられない。
雨粒で見にくくて通り越したのかな。
通り越した車を両手に荷物を持ったまま追いかけて行って、窓を軽くとんとんした。
すると車がわけもなく急ブレーキでぎゅっと停まった。

なに???

反動が来るくらいのこの急ブレーキでくろまめのアンテナがピッと反応した。
なんとなくいやな予感がする。。。
大抵の場合、その予感ははずれない。

ドライバーはアプリで位置情報を見てない?
配車位置は地図上に細かく設定されている。
営業車は場所を確認してその場所ににきちんと到着することが最初の任務。

こうやって注意深さの足りないドライバーに時々当たることがある。

 

男性だと思い込んでたドライバーが実は女性。

後部座席のドアを慎重に開けて、大きなスーパーの袋を3つ押し込んだ。
残りの1つを持って乗り込み静かにドアを閉める。

乗り込むときにドライバーが振り返った。
そして「しんろーい(ごめん)そーりーそーりーそーりー」と早口で言った。
その落ち着きの無い早口に(んーやっぱりいやな予感する…)

くろまめは振り返ったドライバーが女性だったことに少し驚いていた。
配車アプリの写真でドライバーは男性だと思い込んでいた。
都会のホーチミンでバイクを運転する女性は多いが、車を運転する女性はそれほど多くない。
乗り込む前も横顔を見て男性だとばかり思っていたが、そう思い込んだのは振り返った女性のヘアスタイルが角刈りだったからである。

女性ドライバーは地雷率が高い。そんな話もよく聞いていた。気分がますますどんよりする。

Grab Taxiに乗り込み、スーパーからの帰途につく。

家に帰る道順としてはこうだ。
まず家はスーパーから見て右前方にある。

スーパーから出てすぐに左方向に行ってから右方向に幹線道路に出る。
右側通行で左には行けないから道なりに行くだけで良い。
その幹線道路はすぐに橋にかかる。
橋は車専用とバイク専用の2つに分かれている。

一方通行なので橋のたもとで右折し、さらに大きくぐるっと右回りに回って橋の下をくぐる。
最後に右折してくろまめの住むアパートメントにたどりつく。

奥さん覚えた?(奥さんに覚えさせてどうする!w)

ドライバー、発進でいきなり道を間違える。

ところがドライバーは車を発進させて左方向に行くべきところをいきなり右に曲がった。

(え!)

その先になにか裏道でもあるのかい?
否!ありません!

(あ、いきなり…)とは思ったがくろまめは黙していた。
本人になにか考えがあるのかも知れない。(いや無いと思うけど)
でも乗っていきなり異言語で指示されるのもね。あまり急に刺激しない方がよいでしょう。
間違ってしまったものが仕方がない。

そわそわと落ち着かない様子のドライバー。

間違いに気づいているだろうか。
多分、この時点で気づいていたのだろう。
ちょっと走ってから突然右折して小道に入った。(危)

いきなりすぎるでしょ。

ドライバー、小道で後ろから追い越される。

小道に入った先に空地があったので、Uターンでもするのかと思っていたら、車はそのまま進んでいく。
Uターンするかどうか迷ってる様子もない。車は小道をゆっくり進んだ。
あまりのゆっくりさ加減に後ろから来た車が交差できないほどの細い道なのにぎりぎりで追い越してきた。危ない…。
追い越されるときにドライバーは「あ」と声をあげた。
(大丈夫だろうか、このひと…)

雨で周りも暗くなっていてなんだか不安になってくる。

小道の怪しい看板のホテルやキラキラネオン電球の飲食店、裸のおじさんをやり過ごして、道を出る。車は右側から来てるたくさんのバイクを止めながらやっと左折した。(ふぅっ)
とりあえず左折ができたから方向的には間違ってはいない。

 

車が再び出発地点に戻る。

そして彼女はまたすぐに左折してもとの道、出発地点のスーパーの前の道路に戻った。
くろまめ雨の中、振り出しに戻る。(やれやれ)
このひとハンドルの切り方が急すぎて初心者なみだけど大丈夫かな。

Grab配車システムの仕組み

Grab というのは乗車場所と目的地を選ぶと料金が表示される配車システムのアプリ。
近くにいるGrab登録車が自分のところまで来る仕組みになっている。(ベトナムはバイクも選択可能)

シンガポールでもベトナムでも今では生活に欠かせないアイテムのひとつだ。
日本でもすでに競合のUberが都市部で運用を初めているから、配車アプリを使ったことのある人も多いかもしれない。

アプリに入ってる地図で利用者はあらかじめ目的地を設定できるからドライバーと会話する必要が無く、言葉の壁もない。
ベトナム語が出来なくても移動ができるし、料金は最初に表示されるからボラれることもない。ドライバーにとっても客と会話しなくて済むのはメリット。
しかも、タクシーより2~3割安い料金で利用できる。


通常のタクシーアプリも同じく車種(座席数)は選べてもドライバーを選ぶことはできない。
その代わり利用客は降車後にドライバーを5段階評価する。

配車される登録ドライバーの評価が著しく低ければ、一定時間内にキャンセル料を負担してキャンセルすることもできる。

 

運転はプロにまかせていいんだよね?

元の位置に戻るまでくろまめはドライバーに口出しをしないでおいた。
前提として相手は運転のプロだから。

反してドライバーはなぜか饒舌だった。
こちらを見て「にゃぱにーすでしょ?」と言った。英語の単語を使ってしきりに話しかけてくる。

会話より今は運転に集中して欲しい。

スーパーの前まで来て振り出しに戻ったので、そのまままっすぐ幹線道路に入ればよい。
あとはもう迷うことも無い。
と思っていた矢先、ドライバーは幹線道路の手前でいきなり右折した。


!!!

ええええええ???

 

Grab Taxi なぞに右折を繰り返す。

なんで…。
この人の頭の回路にはもしかしたら右折しかないのかも…。
ベトナムは右側通行だから右折は左折より簡単だ。しかしだからと言って右折ばかりではいつまで経っても家にはたどり着かない。

家はスーパーから見て右方向にあるから、右折したからにはどこかで左折するつもりなのだろうか。ホーチミンの複雑な道路構造、この先はどうなっていただろうか、思い出そうとした。

ああ、それにしてもなぜナビを見ないのだ。
Grabアプリにはドライバー専用ナビがあって、ドライバーは皆それを使って運転してるではないか。

不安が高まる。
「〇〇アパートわかる?」と聞いたが彼女は返事をしなかった。


直線になった途端、ドライバーはスピードをぐんぐん上げながら舌打ちを始めた。

斜め後ろから見ていても手はハンドルの上でせわしなく動き、多分「しくじった!どうしよう!」と思っているようだった。
足元に置いているスマホをちらちら見ていた。
しかし画面でGrabナビを使っている気配がない。

左車線からの右折でバイクを跳ね飛ばしそうになる。

そのとき車は2車線の道路の右側を走っていたので「キープレフト」と声をかけた。
また、右折されてはたまらない。

ドライバーは「おーけーおーけーおーけー」と言った。
言ったとおりに車は右車線から左折車線に移動したので少しほっとする。

ところがT字交差点に近づいたとき、彼女は左折車線からいきなり右折しようとした。

ギョッ!
後ろから来ていたバイクたちもおそらく仰天した。
くろまめも驚いて後ろを振り返った。
バイクに激しくクラクションを鳴らされながらも彼女は右折を決行した。

(ヤバイこのひと…)
バイクを轢き殺しそう。。。

右側から来ていたおじさんのバイクを跳ね飛ばしそうになって、激しく怒鳴られた。窓を閉めていても盛大な怒鳴り声だった。おじさんの怒り方は本気だった。本気と書いてマジと読む
ドライバーはそれでも右折を強行した。

(くーっ!なにこれ???)

おわかりだろうか。
ドライバーは右折を繰り返している。車にナビは装備されておらず、停車してスマホにGrabのナビを表示させようともしない。

右折した後もぐんぐんスピードあげて走っていこうとしてる。
もう黙っては居られなかった。
後部座席から少し身を乗り出して「行き先は〇〇アパートだよ?わかる?」と聞いた。

ドライバーは「おーけーおーけー おーけー」と言ったがUターンする気配もなかった。
このまま進むとこの先は左側が大きな川になっていて道がない。
また右折するしかなくなる。するとまたぐるっと大回りしてスーパーの前に戻ってしまう。
右折だけを繰り返してぐるぐる回り続けるつもりなのだろうか?

 

もう黙してはいられない、頼んで Uターンしてもらう。

折しも時間は16時半を過ぎて渋滞が始まっていた。しかも雨で見通しは悪く、いつもより車もバイクも多い。交通量が少し途切れたところでくろまめは「ターンして」と言った。
「おーけーおーけー」
周りの車に譲ってもらいながら、なんとかUターンをすることができた。


そこからはくろまめがさらに身を乗り出して人間ナビをしなければならなかった。バイクを跳ね飛ばしそうになった交差点に戻ったら、ドライバーがまた違う方向に行こうとした。それを止めて、
またスーパーの方向へ戻った。


何度戻るんだ…。

また身を乗り出して幹線道路に入るように指先を使って指示をした。

 

やっと幹線道路に合流、出発地点からの距離わずか100メートル…。

今回は指示に従ってくれて車はやっと幹線道路に合流した。
スーパーからの距離と言えば100メートルもない。
ふぁ…。
思わず溜息が出る。


ひとまず無事に幹線道路に入った。
この先は橋になっている。

橋は左側2車線が車専用で、右側がバイク専用だ。
車専用道路に入ることは見ればすぐにわかるはずだから安心していた。
幹線道路に出て安心したのかドライバーはなぜか「おーけーいーおーけーい」と掛け声をかけて、また急にスピードアップした。

なんでスピードアップするの?左から車もバイクも山ほど来ていて、こんなに交通量が多いのに…

そのあとの出来事はいま思い返しても悪夢。
こんなことがあるんだろうか、夢だろうか。

くろまめもう無理。
車専用道路だけど、なんなら降りて歩きたい!(泣)

(つづく

 

くろまめ

 

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しんちゃお。 くろまめ本日も外には一歩も出ず。 ブラボー!インドア!引きこもりww 危険過ぎる運転 ホーチ...

 

 

 

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