しんちゃお。
厳格な〝社会的隔離〟がさらに延長となったホーチミンシティからくろまめです。
本日の感染者も14,000人オーバー。なかなか減らないので延長になるだろうと予想はしてたから、それほどダメージはない。
食材だけでも自由に買えて、配達してもらえるならば引きこもり自体は大して苦でもない。しかし延長となればまた水は足りなくなるだろう…うわぁあ～ん。
そしてベトナムの海底ケーブルがまた切れた…。
ネットは運が良ければ繋がるって状態なんやねん。(TヘT )
しかし、イライラは身体によくない。
ときどきはハッと我に返り、はて、兵糧攻めというのはどのくらいの段階から狂気に変わるのだろう。
というわけで、人間観察のためグループチャットで交わされるあんな会話、こんな喧嘩をするどく観察してひとの心の変化を分析してる。
【ぼっち悲劇】キャッシュレス機能を持たざるもの 食材注文の資格なし！
Twitterを覗いてみればグリーンゾーンの住人は食材その他もオンライン注文可能。相変わらずのシッパー不足で配達枠をGETするのは簡単でもなさそうだけど、順調に食材をゲット出来ている様子。
真っ赤っかなレッドゾーンに住む身としては挑戦権があるだけでもええなぁとやさぐれる。
いっぽうローカル地域のひとは三者三様。配給が受け取れるひと、買物リストがまわってきたひと、どこからともなく食料を入手してくるご近所さん頼りのひと。☚いちばん良さげ。
有償注文リストは野菜、肉、魚がセットの〝コンボ〟だけ。見れば野菜も7種類のうちから3種類とあり、セットで10㎏ってのもなぁ。ベトナムの謎野菜のどれが届くかわからないハラハラドキドキのシステム。
ベトナム料理を作らないのにベトナムハーブばかり届いても困るっちゅうねん。
とにかく外国人ひとり暮らし向けではなさそう。
当初は在庫のある商品でも届くのは3日後？？？注文したことすら忘れてしまいそう！笑
流通も不安定なまま厳格な〝社会的隔離〟に突入したし、人口の多いホーチミンシティでそれぞれの注文商品をピックアップして個別に分けるなんてことができるわけもないよ。
販売側としても苦肉の策なのだろうなぁ。
出勤できる人数も限られる中、頑張る店員さんたちの姿が浮かんできて気の毒に思えてくる。
ところでうちの地域はどうなってるの？なんの案内もなければ動きもないわよ。
スタート直後はアナログもオーケー！手書きで注文、現金払いもオーケー！
8月23日（月）からの厳格な社会的隔離が始まって少しするとFacebookに棟ごとの買物可能店リストが載った。
おお！買物ができるの！？と喜んだのも束の間、どこの店の案内にもハッキリと銀行口座が記載してある。
ダメじゃん。。。外国人全員がベトナム口座を持って、かつインターネットバンキング登録してると思うか？
そのあとに自治会結成の買物ボランティアさんが常設されたという噂が流れる。
買物ボランティアさん？？？うちの棟にもいるのかな？
そのころ我が家の食料といえば冷蔵庫に玄米と豆はあるものの、わずかに残った調味料類、乾麺と女子にもらった卵13個。
臭い卵もらったよ！三日がかりで！w
醤油もないし生命線のマヨネーズもない。ラップもなくなり、ゴミ袋も漬物には欠かせない塩もみ用のポリ袋もなくなった。その前に漬ける野菜がない！笑
野菜と言えば干からびかけてるじゃがいも2個と、いつからそこにあるの？と聞きたい元気に芽を伸ばし続ける玉ねぎ1個…。もうビタミン剤もなければ青汁もない。
こんなんじゃダメだ！脚気になっちまう！
いちかばちか何か頼んでみるか？？？
ダメ元でやってみる？？
生まれて初めてベトナム語を書く、とは言っても野菜の単語。
まずは欲しいものをベトナム語で書かないといけないのか…。
オットの部屋からルーズリーフとペンを失敬する。日本に帰国してないとボールペンの芯すら無くなってくるんだyo。
翻訳アプリで野菜のベトナム語を調べる。そして初めてベトナム語を書いてみる。
アルファベットの上とか横とか下に付けるベトナム語独特のチョイチョイがなかなか難しい。
上から順に欲しい野菜の名前を書いていき、横に個数を書いた。
コレであってるのかな？
念のため【ベトナム語 野菜 単語】でぐぐって確認する。
野菜の単語がサイトによって微妙に違う…
日本語だって大根はだいこんだし、青梗菜はチンゲン菜じゃないの？
どゆこと？
どっちが正解かさっぱりわからん。
ベトナム語の本に果物の単語はあるけど野菜の単語はない。そりゃそうだ。観光で来て野菜を買う人はいない。
ま、ええか…。
書き直すのもめんどくさい。
欲しいものリストは完成ってことにしといてやる。
一番上には自分の名前と電話番号と部屋番号と大きく〝現金払い〟と書き加えた。
警備員さんのスキをついてに買物リストを押し付ける。
紙を握りしめ部屋から出る。そろりそろり。
受付に嬢がいなかったので欲しいものリストは警備員さんのスキをついて、押し付けるように渡した。振り返ってこっそり見たら警備員さんは首を傾げながらじっくり読んでた。笑
買物リストを預けてから2時間後くらいに若い女性から着信があった。（おおっ？）買物する野菜の名称を英語で店員さんに確認しながら順番に読み上げられた。（英語？）
英語で良かったんか～い！！！
でも電話で確認するってことは、今なう買ってくれてるってことよね？やったー！！！
さらに次にかかってきた電話では男性が金額を教えてくれた。（英語）
つーはんどれっど、つえんてぃつーって言った。
やっぱ英語で良かったんかい…なんやねん。
ベトナムでは金額は下3桁をカットした数字で表すことが多く、220Kは220,000VND（1,100円）で、おつりがないように用意しておく。
「じゃすとあらいぶ！！！持ってきたぜよ！」と電話があったので急いで降りて、アパートの玄関前の柵越しに商品を受け取る。韓国系のミニマートの店員さんだった。
買物ボランティアさんのおかげで厳格な〝社会的隔離〟4日目にして食料が受け取れた！
ありがてぇ、ありがてぇ。
しかしこれは最後の幸運だったことをくろまめは知らない。
勢い余ってやけに大きなスイカを買ってしまう。
食料が手に入ることがこんなにウキウキすることだったんだな。
自分の部屋のフロアに着いたとき、テンションが爆上げだったせいで、ついスイカを買ってしまった。
筋向かいの部屋の怪しい闇営業おじさんがドアを開けていて、隙間からスイカがチラと見えたんだ。
特別にスイカ好きってわけでもないけど、勢いで声をかけてしまった。
おじさんは手で大きな丸を描く🍉ジェスチャーをして手招きした。
部屋の床には藁がたくさん散らばり、大きなスイカが転がっていた。見るとおじさんの家は一面濃いピンクに白い大きな花のプリントの壁紙！超ファンシー！！！
しかし部屋は壁紙に似つかわしくない汚さだった。（床汚いｿﾞ…掃除しなはれや）
おじさんはいそいそとスイカの重さを量った。
そしておじさんが見せに来たスイカはくろまめのお腹よりも大きく重く、40㎝くらいのラグビー型だった。すごっ！デカい！！！デカすぎる！
無理！食べきれない…お値段115K（約550円）ってのも高い！
しかし一度出した言葉は取り返せないし、もうあとにはひけなかった。
これっていわゆる衝動買いだよね？そうだよね？がっくし。
とんでもない重さのスイカと袋を抱えてドアの鍵を開けるのも苦労した。
しかし後悔はしていない。
このスイカがしばらくの間、貴重な食料となったのだから。
脚気確定？青菜がひとつも入ってない？？？
受け取った袋を除菌してキッチンで注文したものを開けてみる。ひとつひとつ除菌してからさらに「パリシャキ」で洗う。たしかに会計は220Kだったよ、野菜高騰してるはずなのにやけに安いな…と思っていたよ。でもさ、まさか入っていたのは生姜とトマトとアボカドの3種類だけとは思わなかったよ。
青菜が全部欠品？…ヒエッ！くろまめ脚気確定なのか？
それでもよかったよ、このころは。
だって、まだロビーまでは降りていくことができたし、こうやって少量ながらも野菜が買えたんだから。
ルールが厳格化→手渡し厳禁、支払いはすべてキャッシュレス！？
買物できる曜日も関係なく、ロビーまで自分で降りて行って紙を手渡すなんて、そんな無防備なことができた前日と打って変わって翌日からはアパート全体のルールが超厳格化された。
まず敷地内は完全封鎖を継続→建物も封鎖を継続→それに加えて「誰も部屋から出るんじゃねぇ」
「注文したものはすべてボランティアが部屋前に置き配」で統一された。
置き配なんだから当然のように現金決済、現金の受け渡しが禁止の完全キャッシュレス化。
「紙幣も感染媒介になるよね論争」再燃。
毎回、紙幣も除菌はしてるけど、いろいろな人の手を介して手元にくる紙幣は確かにリスクがある。
かといって現金しか持っていない人の買物分をボランティアさんが個人のお金で立て替えして都度銀行振り込みして回収してたら追いつかない。
一気に煩雑になってボランティアさんの身が持たない。
ルールは理解はできる。それでもキャッシュレスアカウントなしのひとはどうなるの=どうにもならない。
キャッシュレス機能もたざるもの買物不可…ｷﾀｷﾀｷﾀ、とうとうキタよ…。
ほんまもんの 兵糧攻めｷﾀ━━━━(TΛT)━━━━!!
泣きそう…。
へんがっぷらい。（またお会いしましょう）
くろまめ
買物リストは表が小さすぎ！おばちゃんのことも考えてや！
ポチっとね。
お金は洗濯しちゃったから大丈夫♪
ポッチリね！
★インターネットが不安定につき記事更新は不定期になります。
「いや、もともと相当不定期やでアンタ」という非難ごうごうは現在受付ておりません。
