ベトナムのマンション家賃を半分にしよう。ボッチ家探し、女神に出会って鼻ツン(2)

ベトナム生活

しんちゃお。

明日からブラックフライデーのベトナムからくろまめです。

え?ベトナムにもブラックフライデーがあるのかって?
そらあるらしいわ。

くろまめはブラックフライデーがなんのことかいまだによく分からんよ。
黒い金曜日でしょ?

ベトナムのGAPをのぞいてみたらば、テロテロのTシャツが5千円くらいしてて驚愕よ。
ベトナム洋服高っ!買えねぇ

 

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ベトナムのマンション家賃を半分にしよう。ボッチ家探し、そして鼻ツン(2)

さて過日、賃貸契約満了の急なお知らせでハゲそうになるほど動揺しまくったくろまめ。
このままあぐらをかいてもいられない、と自分探しならぬ部屋探しの旅に出た。

旅とは言えどもGrab Bikeで15分ほどの距離でww
しかしエブリデイ引きこもりにとっては遠出であることは間違いない。

案内してくれたのは地元不動産屋が紹介してくれた、美人でしかも日本語ペラペラのチャンさん。

前回までの話はコチラ↓

 

ベトナムのマンション家賃を半分にしよう。ぼっち家探しで女神に出会ってしまった。(1)
突然の連絡で部屋の契約が残り3週間で切れると知った日、家賃を半分にするためにぼっちでの引越しを決意し、ホーチミンの地元不動産へ連絡すると紹介されたのは日本語ペラペラの女神チャンさんだった。

 

すごかったなぁ、チャンさんの日本語。
ほんとにネイティブだもん。

おかげで部屋探しも快適×充実。
重大ミッションでありながらも楽しい時間を過ごした。

なによりチャンさんの思いやりに触れて心がなごみっぱなしだったし、むしろ物件よりも出会いに感謝した。

「いまはお互いに大変だから助け合いましょう。」そう言ってくれたリアル女神♡

引越しは
大変そうだけど新しい環境になるのも悪くはない。
チャンさんも手伝ってくれると言う。

あとは家賃値下げ交渉の結果を待つだけだった。

 

翌日、エージェントから届いた驚きのメッセージ。

物件探索の翌日のこと。
いま
住んでる部屋のエージェントであるデビッドからメッセージが届いた。


「オット&くろまみー、ハローぅ!

あなたたちにとても良いお知らせをするよ。
オーナーがね、あなたたちがとても綺麗に住んでくれているから賃貸契約を半年延長したいと言ってるよ。

しかもね、すごいよ!
オットの事情を考慮して今の家賃を300$値下げしてくれることになったんだよ!!!」

 

えええええ?

 

ぬーーー家賃の大幅値下げ?

ぼーぜんとした。

ちっとも返事が来てなかったから契約の半年延長も無理だと思っていたのに。

家賃を値下げするから延長して欲しい?

ありがたいのに、なぜ今日だった?

 

あんなに返事を待っていたのに。
ぜもう1日早く連絡をくれなかった?

 

立ったままメッセージを読んでいて
(いったん落ち着こう)

ダイニングテーブルの椅子に座って、もう一度読んでみた。
300$(3万円以上)の値引き…


読んでいる最中に追加で送られてきたメッセージにはスクリーンショットが付いていた。
ベトナム語で交わされたオーナー(おじいちゃん)とデビッドのやり取りは
Google翻訳でスキャンして読んだ。

ものすごく、ありがたい…

だけど、困った。

 

「今月末で契約が切れるよ。」
突然そんなメッセージが今月に入ってから1週間も過ぎた日に届いたのだ。
もちろん忘れる方も忘れる方で、それを責めることはできない。

連絡はあまりに突然で
「3ヶ月かまたは半年間契約延長するのは可能?」「オーナーのエージェントに聞いておいて欲しい」と返信しておくほかなかった。

しかし返事は1週間経ってもなく、毎日じりじりしていたくろまめも重い重いケツをあげて、部屋探しをするしかなかったのである。

もともと300$という数字には実は根拠がある。

コロナ禍で人が動かない状況の中、家賃収入がゼロになるよりは良いということで、シンガポールの友人たちの多くがオーナーの方から家賃の猶予期間を設けてくれたとか、大幅に値下げしてもらったりしていた。

我が家も家賃の支払いが大変だったので、あるとき、エージェントに少し値下げすることが可能かどうか聞いて欲しいとお願いをした。

コロナ禍の影響を受けてるのはもちらん我が家だけではない。
オーナーだって困難な状況であることは変わりないから、あくまでもお願いベースだった。
だからこそ我が家が購入した大型収納家具やダイニングテーブル、ソファ、家電すべてを置いていくという条件を提示した。

オーナーは同意してくれて、3ヶ月間に限って300$を値引いてくれていた。
しかしその3ヶ月も先月で終わり、今月からは正規の家賃に戻ることになっていた。

 

この突然の300$値下げ…。
今後も家賃を月々300$、半年間で1,800$下げると言うこと???
コロナで家賃相場が全体的に下がっているとは言え、この物件の家賃が大幅に下がる可能性は低いと聞いていた。

 

……予想外の出来事で頭が混乱した。

 

とにかく落ち着いて計算してみよう。
いや、ひとまずこの状況をチャンさんに知らせた方がいいのかな。

それとも計算が先なのか?
ひとまず計算してみよう。

チャンさんの方の家賃を希望の650$に値下げしてもらうとして

計算すると

 

                        (単位:USD)※2020.11.25現在105円

引越しする 引越ししない
契約期間 1年 6ヶ月
家賃 650 1,300→1,000
Wi-Fi 15
管理費 56 95
1ヶ月費用 706 1,110
保証金 1.5ヶ月 975 2ヶ月 2,600
引越代 150 0
6ヶ月間費用 5,361 6,660
保証金返金 0 2,600
6ヶ月後退去時 5,361 4,060

 


驚愕!!!
半年後に退去するのが前提ならば、引越ししない方が安くなる…。

これはどう考えても引越しをしないという選択になる。

家賃を半額にしようと始めた家探しだったけど、これは……。

 

チャンさんにすぐに連絡しなければ…。
チャンさんがオーナーと値下げ交渉してからでは申し訳なさすぎる。

 

 

そのとき届いたチャンさんからのメッセージ

そのとき、LINEにメッセージが届いた。

びくっ!


あああ、どうぞチャンさんではありませんように。

交渉する前に連絡したい。

LINEを開けたら

チャンさんだった…(泣)

どうしよう、どうしよう。

 

すぐに値下げ交渉を始めていたチャンさん

チャンさんから届いたLINEメッセージ

「こんにちは。お世話になっております。

昨日お時間をいただき、誠にありがとうございました。

早速ですが大家様と交渉しましたところ、家賃を35$下げて650$で同意していただきました。

ただ契約期間は1年とのことです。
そのかわり保証金は2ヶ月分ではなく、1.5ヶ月分にしてくださるとのことです。

1回で支払いできない場合は最初に1ヶ月分を支払い、いま住んでる部屋の保証金が返金された時点で0.5ヶ月分を支払いしていただくカタチになります。

いかがでしょう。」

 

チャンさん…(TーT)
ここまで交渉してくれたんだね。
ありがたすぎる。(泣)


なんて言っていいのかわからない。
でも勇気を振り絞って一刻も早くチャンに断らなくては。

くろまめ、正直にチャンさんに打ち明けることにした。

嘘やごまかしはしたくない。

 

 

勇気を振り絞って断りの連絡を入れる。

「チャンさん、さきほどエージェントが半年間契約を延長してくださいと言ってきました。
オーナーが家賃を大幅に値下げしてくれるそうです。」

「昨日話した通り、半年後の退去を想定すると引越しをしない方が費用が抑えられます。
念のため計算表も送ります。」

「オットとも話し合いをしましたが、費用を抑えられる方を選択したいという事になりました。
本当に申し訳ありません。」


「チャンさんには6件もの物件を見せていただいたうえ、親身になって話を聞いてくださり、大家さんと値下げ交渉や私の滞在ビザのことまで調べていただいたのに、このように裏切るような結果となってしまいました。何とお詫びしてよいかわかりません。
本当に申し訳ありません。何度謝っても謝り切れません。」

 


いまは少しでも費用を抑えて頑張らなくてはならない。

そうは思っていてもこのメッセージを送らなければいけないことが悲しかった。

あんなに一生懸命やってくれたチャンさん。。。

 

そしてこのあと、チャンさんの返信を読んで、さらに胸が苦しくなった。

 

くろまめを号泣させたチャンさんの返事。

メッセージを送ってから10分ほどでチャンさんから返信があった。

 

 

断ったのにチャンさんはこれからもくろまめをサポートしてくれると言う。

しかも逆にお礼の言葉まで…

 

 

なんていい人…(泣)

 

読んでいくと鼻の奥がツンと熱くなる。

 

 

 

 

くろまめね、正直に言うと

自分で書いたこのブログの下書きを読んでいても、鼻奥がツン。

 

めぐり会いにあらためて感謝

くろまめ、ベトナムあるあるなんて書いていたけど、正直に言ってしまえば、ベトナムに来てからというもの、あまり良い思い出もない。

オットが帰国した直後にロックダウンになった。
いつ公安が来るかもしれない。
隣接する棟も隔離されて、2週間公安の監視下になった。
濃厚接触者疑いの人と一瞬エレベーターに乗り合わせたというだけで軍の施設に送られた人がいた。

緊張でピリピリしながら少ない情報を集めることしかできない時間。
経済的な不安も押し寄せる中、じっと家にこもっていた日々。
日本で懸命に働くオットに不安を訴えることもできない。

今はなぜかその3か月間のことを全く思い出せない。
記憶がうすぼんやりしていてる。
どんな気持ちでいたか、どんなふうに毎日を過ごしてきたのか。

チャンさんのメッセージを読んだときに何かわけの分からない何もかもが一気に押し寄せてきた。

すぎ近くにこんな素敵な優しい人がいる。
いまはチャンさんの優しさに触れて感謝の気持ちで鼻の奥が痛い。
そして地元不動産屋にお世話になったのもマツ氏に背中を押されたからだった。

このやり取りを知らせた友人はたぶん全員が「鼻ツン」現象を起こしたと言ってくれた。
気持ちを理解してくれる友人たちもありがたい。


人嫌いのくろまめだけど、これまでもいろいろな場所に住み、新しい人に出会ってきた。
日本でもシンガポールでもベトナムでも。

感謝とともに、優しい人たちにたくさん出会ってきた幸せがこみあげる。
いろんな土地に住むたびにまた必ず会いたいと思う人が増えていく自分は幸運だと思う。

どこにいたとしてもまた優しい人たちの笑顔に会いに行きたい。

もしも日本に帰国したとして、もしも他の国に行ったとして、きっと自分はチャンさんに会うためにこのベトナムにもまた来るんだろうと思う。

 

ごきげんよう。

 

くろまめ

 

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