フランス領だったベトナムのパンが美味しいってほんとかな。

ベトナム生活

しんちゃお。
湿気で財布のファスナーが開けにくいベトナムからくろまめです。
ベトナムは硬貨がないからマネークリップでよかろうもん。。。

 

さて今日はベトナムのパンについての話。

いろいろとご意見ご感想があるとは思うけど、あくまでも個人の感想です。

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パン好きならわくわくするガイドブックの文字

10年以上前のこと。
そのころ東南アジア熱にうなされていたくろまめにオットが尋ねた。

「まめちゃん、次の家族旅行はどこに行きたい?」

そのころは海外で生活するなんて1ミリも考えてなかったよな。

ひとまず「ふーむ」と考えた末に

サイコロ降ったら「ベトナム」と出た。(賭博師か)

行き先が決まると急に現実味がわくのが旅行ってものじゃない?
旅は準備から始まってるって言うし。
そういやこの頃はまだ旅行前に準備をしとったわ。
えらい。

「てへ、次の休暇が待ち遠しいなぁ」なんて、仕事帰りに心弾ませて紀伊国屋書店に行った。
いつも激混みのガイドブックコーナー。

そのころkindleとかまだ持ってなかったくろまめはガイドブックを開いて写真を見た。(見るのは写真)
そして、まだ見ぬベトナムに思いを馳せた。

美味しそうなベトナム料理、しかもお値段が手頃。

休日にガイドブックをパラパラしていて、パン好きとして一番目をひかれたのは
「フランス領だったベトナムはパンが美味しい」
「パンもスイーツ類もとても美味しい!フランス領だったから」

フランス推し?
フランス領を前面におし出しとるわ。

ネットで調べたら
「日本の高級パンがかすんで見える」とまで書いてあった。

え???日本のパンってかなりレベル高めよ?

それほど?

 

それならば最高じゃないか!
今回の旅はさらに楽しいものになりそう!

炭水化物と甘いものに目のないくろまめ一家。
旅行前から一気にテンションが高まる。

ベトナムに行ったら腹いっぱいパンもスイーツも食べようね!

そしていよいよ旅行。

がれきだらけの道路を見て(とんでもないとこ来ちゃったかも)と思ったものの、旅行中にパンは食べまくった。

結果、

言うほど美味しいか???

 

東南アジアのローカルパンの味は。

シンガポールに引っ越してからも、ベトナムはお隣さんで気軽に何度か旅行した。

かごバッグ欲しい。
バインセオ食べたい。
カラフルな提灯見たい。

家族で。
友人と。

挙句の果てに住むことになった。(想定外)

シンガポールに住んでいたころはパンは高島屋で買っていた。
家からすごく遠かった。
なんせシンガポールのローカルパンにどうしてもなじめない。
高島屋のドンクで1週間分のパンを買って、冷凍したものを都度トーストして食べた。

5年住んでる間にローカル店のパンは何度もチャレンジしたけど、貧しさに負けたパサパサに負けた。

ここはちょっとイケるかも?と買ったパンも、結局食べられずオットのおなかに収まった。

 

こちらはベトナムのチーズコーヒーのなぞ

ベトナム名物のエッグコーヒーとチーズコーヒーを試してみたい。
ベトナムでよく見かけるCHEESE COFFE。エッグコーヒーがあることは知っている。でもチーズコーヒーとはいったいどんなコーヒーなんだろう。お店に入ってレジカウンターでチーズコーヒーを注文するもいつまでたっても話がかみ合わないのなぜ?なぜ?

 

惣菜パンの上のナゾふわふわ糸が気になる。

ところでローカルパン屋さんのパン。
上にのってる謎のふわふわはなんなの?
糸状にしたサキイカ???

お店のパン全体の3分の1ほどにそれがのっかってる。
(やばいシンガポール、謎の糸に侵略されてる!)

それは後日「チキンフロス」という名前の糸状干し肉と判明する。
シンガポール人に「え”??まめ、チキンフロス知らないの???」

「チキンフロス知らないなんてオーマイゴッシュ…」

知らんがな、知らないから聞いとるがな。

甘い→しょっぱい→甘い→しょっぱい→甘い→しょっぱい

もしかして

無限ループ地獄でパン需要を増やそうとしているの?

 

チキンフロスが乗っているパンめっちゃ多い!
いまやマフィンにまで侵略、なんなのこのチキンフロス侵攻。。。

パンそのものの風味や発酵具合もシンガポールのローカルパンとベトナムのそれはとても良く似ていると思う。
過発酵気味で匂いに癖がある。
噛むと粉っぽく感じるのも、小麦自体の違いなのかと思う。

ついでに言うとベトナムにはチキンフロスだけじゃなく、ビーフフロスもポークフロスも存在していて単体でも販売している。
辛いのやらレモングラス味やらで、シンガポールのフロスよりも見た目がやや太目。
その甘辛糸はローカルの定食ご飯におかずの1品として添えられる。
日本で言うとふりかけ的位置づけなのだろうか。
今度、ベトナム女子代表のハーさんに聞いてみる。

ほんと東南アジアのパンは謎が多め…。

 

 

いろいろな店でパンを買って食べ比べをしてみる。

ガイドブックであれほどベトナムのパンが推されていることを思えば、必ずしやどこかに謎のフロスに侵略されてはない美味しいパンが存在するのだろう。
希望は最後まで捨ててはいない。

パン好きとしてはいろんなパン屋のハシゴをすることになる。

いまや砂糖抜きやヴィーガン仕様のパン専門店まであるベトナムホーチミン。
こじゃれたこだわりのパンの値段がそこそこ高い。
ローカル店、スーパーのパン、スーパー内のベーカリー、フランスの街角にある系のこじゃれた店舗、日系店舗。

一般的な値段の美味しいパンを訪ねて三千里。

毎日食べられる価格で美味しいパンとなると、結局は日系パン屋さんの厚切り食パンに落ち着いた。
1年4ヶ月あまり、さまざまなパンを食べてきて思うのは自分の下にはパサパサNG、しっとりふっくらが食べたいのだ。

というわけで結果は最終的に日系店。
ヒトの脳は美味しいものを記憶している。
糖質制限した期間は日系店の厚切り食パンにバターをたっぷり塗って食べている夢をしょっちゅう見たwww
食べなれたものはやはり美味しい。

しかも高くない。

なかでも値段が一番お手頃な日系店舗の厚切りパンが一番美味しかった。

 

 

ベトナムではバイン・ミーが無敵!

というわけでパンというくくりで話してしまえば、甘めなパンも食事パンも惣菜パンも日本人ならばどうしても食べなれた日系のパンになるのは否めない。

しかしここはベトナム。
ベトナムと言えばなんたってバインミー。

具材の話はさておいてバインミーそのものがうまい。

 

小麦を使ったもの全般をベトナムではバインと呼ぶ。

パン、ケーキ、餅、プリン…小麦粉が入ってさえいればバイン〇〇。

お菓子のパッケージにもBánhって書いてある。
ベトナムには「バインなんとか」のなんと多いことよ。

パンを指す言葉、バイン・ミー(Bánh Mì)
そしてバインミーの後ろに具材の名前が付けられる。

メインの具材がチキン(Gà)の場合はバインミーガー(Bánh Mì Gà)
※お店によってネーミングは変わります。

カリカリふわっとのフランスパンに様々な具材が挟んであるバインミーは、絶対に食べてみてほしい。

それはサンドイッチとも違うし、ホットドックでもない。
バゲットサンドだけど、バゲットよりも軽くて外はカリカリで中はふわふわだ

シルエットはフランスのバゲットほどツンデレでもなく、ちょっとぽっちゃり。
まず、そのパンの形がかわいくて親近感がわく。
そして香ばしくて歯切れのよい食感が麗しい。
スライスした肉やハムと紅白のなますと香味野菜がサンドしてある。

だから信じられないほどパンくずが出る。
フランスパンよりパンくずが大量だ。
鳩が大挙して押しかけるだろう。

ベトナム全土にチェーン展開しているカフェでも食べられるし、
なんならセブンイレブンにも細いのが置いていてレジでほっこりと温めてくれる。(だいぶ辛いけど)

美味しいバインミー屋さんだと朝から長い行列ができて売り切れちゃうこともある。
大量買いも多い。
そんなお店のバインミーときたら!具材でパンパン。
ボリュームが凄すぎて、口の両端が裂けそう。
くろまめなんか年がら年中、口角炎だから流血しちゃう。

朝は路上に押し車移動バイミー屋さんがどこからともなく出現して、通勤途中の人はバイクのままでささっと買っていく。
遠くから見るとピンポイントでお祭り状態。
(ベトナム人ものぐさ!と思ってたけど、自分でバイクに乗るようになったら納得。)

朝はヌードル派かバインミー信者か。

朝ごはんにほっこりバイミー最高だ。

くろまめがローカル地域に住んでいたころ、公園の移動販売おばちゃんから買ってみた。

あたためたパンにその場で作った目玉焼きや野菜を入れてくれた。

↓おばちゃんが「パンが1個半しか残ってないの、ごめんねっ」て作ってくれたやつ。
決してくろまめが半分かじってから撮ったものじゃないよ。

 

↑パンがぽっちゃり!

屋台のプロパンガスボンベ前、プラスチックの椅子に座って味わうバインミー。
醤油の香りのソースとパンの香ばしさと具材のシャキシャキ感がたまらない。

公園はめちゃ草が多くて不覚にも蚊に刺されてしまったけど。

パンがぱりぱり、どうにもこぼさずにはいられない。
足元にはアリがいっぱい集まってきた。

そうだよ、きっとみんなバインミーを好きになるはず!

もしもパン嫌いでなければフォーより先に食べて欲しい。

 

 

観光で訪れてパンを味わうならばバインミー1択

旅行などの短期間でパンを楽しむならば、いの一番にバインミーを食べなはれ。

バインミーは極端なハズレがない。
むしろローカルでもかなり美味しいバインミーに出会えるはず。
ガイドブックに掲載されているような有名店には1度も行ったことのないくろまめですら、そう思う。

ベトナムに来たら、わき目もふらずバインミー1択!

ガイドブックに載っている「美味しいパン」とはバインミーのことなんだ、きっと。

くろまめ、実は3年間パン作りを習ってた。
実務経験なしで免状だけ持ってる。

パンの本場フランスに行ったらば、フランスパンはもちろん絶対的に美味しい。
クロワッサンだってペストリーだって最高だ。

しかしベトナムのパンはフランスのものとは似ても似つかない。
バインミーのパンだってバゲットと表現しているけど、厳密にはあれはバゲットではない。

だからフランス領とは関係なく、ベトナムで改良されてローカルに馴染んで、受け継がれてる。
バイクに乗ったまま気軽に買って会社に持っていき、会社で食べる。
外側のぱりぱりで口の中が荒れ果てようとも、デスク周りがパンくずだらけになろうとも、バインミーはやたらにうまい。
美味しい朝ごはんベトナムの代表として、これからもずっと輝き続けてるはず。

 

だ・か・ら!ベトナムでパンを食べるなら

バインミー1択だ!!!

 

 

ところで、そのほかの小麦系スイーツはどうなのよ?

ベトナムにはバインフラン(Bánh Flan)というプリンがある。
日本のそれとは違うけど、ベトナム名物だけあってそれなりに美味しい。

アイスクリームもなかなか美味しいと思う。

しかし、すべてのスイーツが美味しいわけではない。

もしもベトナムでスイーツを味わうなら、わざわざ洋風のケーキやらシュークリームやらを選ばずに、ベトナム風あんみつの「チェー」を味わってほしい。

 

ベトナムは乳牛が少ないので生乳製品の流通量は多くない。
だから、地元の素材でつくるチェーが一番美味しい。

 

ちなみに小麦系スイーツであるシュークリーム。
これは驚きの皮もったりさん。

日本のシュークリームのような皮が軽くて中身のクリームが多めはローカルに期待できず。
皮はもったりとしてクリームはごく少なめ。

 

皮の自己主張が強すぎまず。

ちなみにベトナムにも店舗を構えるヤマザキパンとビアードパパ。
卵サンドは毎日食べたい美味しさだし、シュークリームも日本と同じく皮がカリッとカスタードクリームもうまい。

こういうお店が家の近くにはないのがあるちょうど良い。
近くにあれば通いたくなるのが常というもの。

しかしなんだって日系のお店は神である。

 

結局はなんだって日本のものが一番おいしい。

日本の美味しさに慣れてる舌は結局日本基準で判断してるのだろう。
くろまめの舌は純日本標準仕様だと思う。

味を追求する母の元で育てば自然とそうなる、だって人間だもの。

 

もはやベトナムのパンがフランス領だから云々でもない。

パンはやっぱり日本のものが好き!

でも、とにもかくにもバインミーだけは食べてくれ。

ほんとにうまいから。

 

↓ビーフシチューにもちゃんと付いてくる!1人前450円!

↑これを見よ。

この愛おしいほどのぽっちゃりフォルムよ!

 

 

ごきげんよう。

くろまめ

 

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