ベトナムの旧正月 テト 2021年 ベトナム人はいつ、どんなふうにお祝いするの

ベトナム生活

しんちゃお。
本日、大みそかを迎えたベトナムからくろまめです。

 

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ベトナムの旧正月 テト 2021年 ベトナム人はいつ、どんなふうにお祝いするの

さて、くろまめ今回2回目のテト(Tết)をベトナムで迎えたわけですが、本日は大みそか、まもなく元旦(初日)を迎えます。

正月帰省ができなくなるひとが続出

思えば正月前に新型コロナの第四波がやってきてホーチミン市内ではいまだ33か所が封鎖されています。
旅行や帰省もキャンセル続出。
早めに旅行に出られたひとたちはラッキーだったけど、北部地方に行こうとしていたひとは入域すると自動的に隔離?キャンセルするしかありません。
2週間もしくは3週間隔離されたらそれだけでテト休みが終わってしまう。

我が家の「水のおじさん」ルンさんも故郷のNinh Thuậnに帰れなくなったと、とっても寂しそうだった。
わかる、それはくろまめもよくわかる…。

ベトナム人が毎年民族大移動をするお正月に帰れないのは1番つらいと思う。

 

ベトナムのお正月まえ

さて、街中と言えばお正月にむけて数週間も前から着々といろいろな準備がなされてきました。
モールやショッピングセンターのテト飾りは新年あけてすぐにスタートします。

 


↑早すぎて、花がまだつぼみ

 

↑本屋さん

↓カフェ

お店には贈答用品が並び、お正月用の長期保存のお菓子が並び始めます。

パッケージもお正月仕様に。

ベトナムのキャラはかなりゆるめ

ひとびとはクリスマス頃からうきうきし始めるそう。
知り合いの方のお店なんか店員さん数人がいっぺんに退職とな?
この時期になると仕事が手に付かなくなって、どうせ長い休みが来るからって辞めちゃうって。

「毎年のことですよ~」って言ってた。
なんじゃそりゃ!

家族のつながりの濃いベトナム。
特に今はコロナで仕事が減っている業種のひとは田舎に帰ったら家族に引き止められて帰ってこないとか雇用側はたまったもんじゃないな。

300キロ離れた田舎にバイクで帰っている不動産エージェントのデビッド。
もしも帰って来なかったらどうしよう……。(帰って来てお願い)

 

 

じゃあベトナムのお正月はいつ、いったい何をするの?

ベトナムのお正月の時期は毎年変わります。

去年、2020年の元旦(初日)は1月24日でしたよ。
くろまめは直前の1月22日に一時帰国から戻ってきた記憶があるよ。

 

旧正月って中国の風習ではないの?

暦には1年を365日で数える太陽暦と、月の満ち欠けで数える太陰暦。
日本は太陽暦(新暦)、東南アジアの多くの国はまだ太陽暦(旧暦)で正月を祝います。
だから旧暦の国の場合は毎年お正月の日付が変わってくるの。

シンガポールも同じです。

今年2021年は丑年で初日は2月12日なので、本日11日は大みそかに当たるわけです。
しかし12月31日に大みそかのある日本と違って旧暦の場合は31日が存在しません。

そしてベトナムではお正月のことをTết(発音はテッ)と呼びます。

ホーチミンの中華系の多く住むチョロン地区

 

 

お正月前直前の様子

ここ3日ほどまえから多くのお店がシャッターを下ろし始め、スーパーは本日から休み、明日の初日はシャッターを下ろしたお店ばかりのゴーストタウンになるはずです。

部屋から見えるサイゴン橋も普段はとても交通量の多い幹線道路だけど、昨日から極端に車もバイクも減り始め、サイゴン川を行き来するコンテナ船も今日はほとんど見当たりません。

大気汚染でいつも白くかすんでいる空も今日は珍しく青い空が顔をのぞかせていました。
空気がきれいです。
今日はくろまめも大みそか気分でベランダもデッキブラシでこすりまくって掃除をしました。

今日の朝、お昼で閉店してしまうスーパーへ行くと、モーレツにひとが押し寄せていて臨時の花売り場に殺到していました。

 

高価な蘭の鉢植えもどんどん売れていきます。

ベトナムのお正月には黄色い菊の花や桃の花、キンカンを飾ります。

日本で言うと門松や正月花的な位置づけなのかな。

 

神棚にいつも花を供える習慣のあるベトナムでは日常的に花を買うので、お正月もとくに花にはこだわりがあるようです。

最近は大きな桃の盆栽を運ぶバイクもたくさん見かけてました。

街中の花屋さんには丸く選定された黄色の菊の花がたくさん飾られて壮観。
街路樹にも人工の枝が取り付けられます。

黄色はお金を意味する大切な色。

 

↓本物の樹に黄色の造花を手作業で付けたもの

このマンションの玄関もテト飾りと黄色の花が満開のおおきな枝ぶりの木が飾られています。(造花です)

お正月を迎えるベトナムは大掃除をして家を清めて

玄関には日本でいうしめ飾りの赤いバージョンを飾ります。

洋服や寝具を新調して新年を迎えたら早速あいさつ回り。
元日は父方の実家へ挨拶、2日目は母方の実家へ。
初詣にでかけ、縁起物のバインチュン(Bánh chưng)というお餅を食べます。
近所の子どもたちにもリーシー(Lì xì)と呼ばれるお年玉を配り、贈り物をし合い、親戚友人が集まって酒宴で盛り上がる。

まるっきり日本のお正月と一緒だね。

↑UNIQLOでもらったリーシー(Lì xì)袋

 

↓さすがにお正月にパジャマはないか…

パジャマは外で着てもいいんだよ@ベトナム
ベトナムに住んでみたらばあちらこちらで見かけるパジャマ姿ピーポー。なんで外でもパジャマを着ているの?もしかしてそれ朝からずっと着ているの?それとも寝る用と昼間用に分けてるの>湧きあがる疑問を抑えつつ観察してみたよ。生まれてからパジャマ以外着た事がない村まであるって…。

 

しかし今年のお正月は少し様子が違う。

直前に社会隔離の通達が出て、帰国、帰省は制限されているし、美容室、カラオケ、20人以上のお集まりも禁止となったので、たくさんが集まるような酒宴はできないでしょう。

その点も自粛ムードであった日本のお正月と同様で寂しい思いをしているベトナム人も多いのではないかな。

異国でのお正月もひとりで迎えることになったくろまめも気持ちは少々複雑。

ベトナムのお餅バインチュン(Bánh chưng)はGETできなかったので、明日は残っている日本のお餅でぜんざいを食べよう。

奇しくも1年に2度お正月を迎えることになってラッキーと思いつつ、日本を味わおうかね。

 

 

Chúc mừng năm mới(ちゅくむなんむもーい)
テッ(Tết)おめでとう♪

 

くろまめ

 

くろまめも大枚入ったリーシー(Lì xì)欲しい。
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リーシー(Lì xì)代わりにポッチリよ。

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